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「ノーゲームデー」を生かし「家族団らん」回帰へ

JIJICO / 2015年1月31日 17時0分

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「ノーゲームデー」を生かし「家族団らん」回帰へ

子どもの「ネット利用も含めた望ましい生活習慣」定着を目指す

北海道教育委員会で進められている、毎月第1・第3日曜「ノーゲームデー」が話題になっています。これは、子どもたちに「ネット利用も含めた望ましい生活習慣」を定着させる「どさんこアウトメディアプロジェクト」の一環です。

そもそも、ゲームは子どもたちにどのような影響を与えるのでしょうか?文部科学省の「テレビゲームが子どもに与える影響」という考察では、「悪影響」については実証研究が不十分で、いまだ断定できないとされています。

「良い影響」もあるが、中毒性があり大人の監視が必要な側面も

「良い影響」としては「友だちと一緒に遊んだ場合のチームワークを促す」「ゲームをクリアした時に自分に自信を持つことができる」「読書、算数、問題解決のスキルを養うことができる」などが挙げられています。

当然のことながら、選ぶソフトによって影響が異なってきますが、確かに「裏ワザ」を教え合ったりして、大勢で頭を突き合わせて協力している姿を見ると、少なくとも発想力や発言力、考察力という面でゲームにはメリットがありそうです。

ただし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉がありますが、ゲームには中毒性があり、時間管理能力が求められます。家庭のルールを守れない子や時間管理ができない子には、大人の監視が必要です。

また、「子どもには、現実とゲームの世界の区別がつきにくいこと」「ゲーム機から発せられる光刺激が脳を疲れさせること」などにも十分に注意しなければならないでしょう。そのほか、視力低下について、遺伝的要素はあるものの「ゲームの長時間使用」には警鐘が鳴らされています。

ゲームで失われた「家族団らんの時間」を見直す機会に

ゲームのメリットを認めつつ、「ノーゲームデー」などの企画をうまく活用してゲームで失われた時間、特に「家族団らんの時間」を見直すと良いと思います。

人は家庭の中に生まれ、家庭の中で健全に成長していきます。家庭の在り方は、子どもの成長にとって最も重要です。家庭の大きな役割の一つに、家族団らんの食事を通した人間づくりがあります。家族は同じ食卓を囲み、互いの顔を見ながら会話をする中で喜びを共有し、生活態度など、人間として生きていく上で大切な能力を身につけていきます。

今日では、核家族化や生活スタイルの変化により、家庭の役割についての認識が薄れ、「孤食」の子どもが増えています。「ノーゲームデー」により、家族団らんで食事をする姿を取り戻すことは、子どもの健康面、精神面でも良い効果が出てくることが期待されます。結果として、体験活動、読書活動などの基盤づくりにつながるなど、家庭の教育力を底上げする一助になるのではないでしょうか。

(田中 正徳/次世代教育プランナー)

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