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亜鉛不足で味覚異常の患者増加!摂取量の目安とは

JIJICO / 2016年1月8日 19時0分

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亜鉛不足で味覚異常の患者増加!摂取量の目安とは

味覚に異常を感じる患者が増加

食欲の秋と言われるように、秋になれば基礎代謝は上がり、短い日照時間によって減少するセロトニンという体内物質を増やすために食欲は増加します。しかし、最近は味覚に異常があると悩みを持って来院する患者が増えているのです。食欲が増加しても「おいしい」と感じなければ、満足度も半減してしまいます。では、なぜ、味がわからなくなるのでしょうか。

私たちは主に舌の上にある味蕾(みらい)の中にある味覚を感じる味覚受容体細胞によって、味を判別しています。その味覚受容体細胞自体が障害されるか、味覚受容体細胞に入ってくる神経や出ていく神経が障害されるか、口が乾いていたりしてきちんと味覚受容体細胞に味が伝わらなければ、味がわからなくなります。一口に味覚障害と言っても、「何を食べても味が薄く感じる」「何を食べても味がしない」「いつも口が苦い」など、症状も患者によってさまざまです。

味覚障害の大きな原因は亜鉛の不足

胃酸が逆流して舌が荒れてしまう、口腔内が乾燥するといったような、舌を取り巻く環境異常の可能性はあるものの、最も多い原因は味覚受容体細胞の障害です。味覚受容体細胞は、血液中の亜鉛の濃度が低いと障害されるだけではなく、回復しにくくなります。亜鉛の摂取不足や吸収障害、薬や食品添加物による副作用、糖尿病、肝臓疾患、腎疾患によっても血液中の亜鉛の濃度が低下します。亜鉛を適量補給すれば、60~70%程度の患者は回復するとされています。

では、一日どれだけ亜鉛を取ればいいでしょう。厚生労働省では、1日の摂取量を成人男性は11~12mg、成人女性は9~10mgとしています。しかし、一般的な日本人の食事では6~8mgしか取れず、不足してしまいます。亜鉛は牡蠣、牛もも肉、豚レバー、鶏レバー、ウナギに多く含まれており、緑茶や抹茶、アーモンドや納豆にも含まれています。亜鉛を含む食事を多めに摂らなければ、推奨亜鉛摂取量には届きません。

亜鉛が欠乏していると湿疹が出やすい

また、亜鉛が吸収されにくい人も存在するため、亜鉛を吸収しやすくするレモンのようなビタミンCや、酢や梅干しのようなクエン酸を同時に摂取するのが望ましいといえます。亜鉛は摂りすぎると良くない面があるのも確かですが、食品からの摂取にはあまり影響はありません。

亜鉛が欠乏している場合、さまざまなタイプの湿疹が皮膚に出やすくなります。体の湿疹を伴う味覚障害の場合は、一度、内科か皮膚科を受診するのもいいかもしれません。

(大西 勝也/内科医)

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