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猫背は姿勢の悪さではなく全身のゆがみや縮みが原因 猫背を矯正するには

JIJICO / 2016年9月20日 6時0分

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猫背は姿勢の悪さではなく全身のゆがみや縮みが原因 猫背を矯正するには

高齢者だけでなく若い方にも近年増加傾向の猫背

近年、高齢者だけでなく、若い方にも猫背の方が増えています。
高齢者は老けて見えますし、若い方はとても不健康な感じを受けます。
猫背って単に背中が曲がっているということだけではないのです。
背中を伸ばしていると思っている方も実は猫背になっている場合が多いのをご存知でしょうか。

つまり腰を反って胸、お尻を出して歩いている方も要注意なのです。
猫背になって顔、頭が前に前傾すると、つま先に体重がかかることになります。
それを無理して頭を上げようとすると胸が出て、腰や太ももに力がかかることになります。
どちらにしても首、腰、足などに負担がかかるので首痛、肩痛、腰痛、膝痛などになる恐れがあります。

人間が2足歩行であることから、どうしても、左右の筋肉バランスが悪くなり、骨盤の歪みからさらに脊柱、肩甲骨と歪み、縮みが連鎖していきます。
くいとめる方法はひたすら身体の中に1本のひもを通すイメージで、身体がまっすぐになることにつきます。
そして、身体がまっすぐになるには体幹を鍛えることが大切です。

猫背を治すための体幹運動

体幹は、胸、お腹をつなぐ深層筋(大腰筋や腰方形筋など)を使うことで初めて強くなります。
ところが、深層筋を使い、体幹を強くするには腹筋を鍛えることが良いと考え、これを続けると、結果的にお腹の筋肉をカチカチに作ることはできますが、猫背を改善することにはなりません。
猫背を改善する具体的なストレッチのイメージとしては、各関節をゆるめながら骨と骨を引き離すような感覚で行います。
すると骨に付着している多くの筋肉が伸びることになります。
そして、関節を介して筋肉がつながりながら全身を伸ばすことができます。
それをかかとから頭まで柔軟に伸ばすことを意識して行うのです。

そのストレッチを行う上で重要なのは、身体への意識を中の筋肉(脊柱や骨盤、大腿骨などとつながった外側から見えない深層部の筋肉)をしなやかで柔軟に伸ばすことで、外側の筋肉(お腹で言うと腹直筋や腹斜筋)をさらに伸ばすという感覚で行うことです。
一見難しそうですが、分かればとても気持ちの良い運動です。

猫背というのは、足、膝、骨盤が内転して歪んでいることから少しずつ脊柱から肩甲骨の歪みにより肩が内転してくるので、いくら胸を出して姿勢を正しても改善されません。

例えば、手の指を組んで、掌(てのひら)を体の前に押し出して頭の上に上げていく運動をした場合、肘を曲げたままで行いますと決して肩は上がらず、肘を横に開こうとしながら上げることにより、お腹と胸が締まります。
肩が上がらないでストレッチをする方法を実践することで、肩甲骨をゆるめながら全身の内転を改善するのです。

身体はかかとから頭までつながっています。
色々な部位のゆがみ、縮みで一体感の無いつながらない身体で生きていますと、各機能の循環が悪くなり自然治癒力の働かない身体になってしまいます。
猫背を治すということは全身の改善を行うということとイコールなのです。

簡単に行う運動として腹筋運動はお勧めです。
先ほど腹筋運動はお腹をカチカチにするだけと言いましたが、腹筋運動で倒れるときに腰を反らない、胸を出さないで、お腹を背骨につけるように伸ばすイメージで行うことで効果を得ることができます。
元に戻るときもお腹をしっかり使って腰を丸く伸ばすように前屈するまで行ってください。
その際、膝を少し曲げて開いたままかかとを左右締めて行います。
この運動を毎日少しずつ注意しながら実践してくだされば、体幹が鍛えられ、しなやかな脊柱と首、頭がつながり美しい姿勢になること請け合いです。
かかと、肘裏と膝裏がお腹とつながるというところがポイントです。
 

(津田 美智子/健康体操指導員)

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