オバマも懸念...究極ジャンクフード「揚げバター」でデブ急増の危機!?
TABLO / 2014年2月11日 12時0分
ジャンクフードが蔓延した現代、先進国ではどこも「肥満」が社会問題となっている。最近も、高カロリーラーメン「二郎」の有名ブログが休止し、「食べ過ぎたせいで体を壊したのでは......」と心配する声が各所から寄せられた。
だが日本のジャンクフードなど、まだまだ甘い。世界一の肥満国家・アメリカでは、聞くだけで胸焼けするような食べ物が続々と登場しているのだ。その一つが「揚げバター」。
ここ数年、アイオワ、インディアナなどアメリカ中西部で大人気となっている禁断の食品である。どうだろう、名前だけでも嫌な予感がしてくるのでは? レシピはいたって簡単、かつ異常。バタースティック丸ごと一本に、シナモン・蜂蜜入りの衣をつけ、油で3分ほど揚げる。そして砂糖ソースをかければ出来上がり。
一口かじれば溶けたバターがドピュッと飛び出し、ズボンが汚れること必至。大人も子どもも唇と指をギトギトさせつつ「シナモンロールみたい」「フレンチトーストっぽいね」などとのたまい、むさぼり食うのである。ウエップ。これがアイオワ州で大人気の「フライド・バター・オン・ア・スティック」だ。
http://n-knuckles.com/discover/img/iowa02.jpgこの料理(?)、元々はテキサス州最大の祭典ステイト・フェアでの「揚げ物コンテスト」が発祥である。同コンテストでは「おいしいで賞」("Best Tast")とは別に、「面白いで賞」("Most Creative")というネタ企画も催しており、その栄誉を2009年に獲得したのが、揚げバターだった。
ただ受賞時のサンプルはバターの量も少なく、卵や塩で味を調整したボール状のもの。それでも充分ヤバくはあるが、まだ可愛らしいと言える余地のある調理法だった。実際、この「フライド・バター・ボール」が今のところ南部および中西部で食べられている揚げバターの主流であるようだ。
そもそもネタ扱いの食品が普通に流行することがおかしいのだが、これはまだ序章だった。アメリカ人のジャンクフードに対する熱意は我々の想像を超えていた。
「もっとバターを多くしてもっと甘くすれば、もっとおいしくなるよ......」
悪魔がアイオワの人々に囁きかけ、ついに上記の「フライド・バター・オン・ア・スティック」という神の摂理に反する食べ物を誕生させてしまったのだ。揚げバターの流行っているアメリカ南部・中西部の多くの州では、30%以上の人が「太りすぎ」、他30%が「肥満傾向」であり、標準体型が少数派という恐ろしい事態になっている。特に子どもの肥満化が問題視されており、オバマ大統領も解決にやっきになっているが、健康化への道のりはまだまだ遠いと思われる。
ちなみにテキサス州ステイト・フェアの揚げものコンテスト。揚げバターの翌2010年に面白いで賞を受賞したのが「揚げビール」、さらに「揚げバブルガム」「揚げジャンバラヤ」「揚げ感謝祭ディナー(七面鳥、パン、コーン、ジャガイモなどをぐちゃぐちゃ混ぜて揚げたもの)」と続いている......。もはやアメリカ人の「肥満脳」は、とんでもない地点にまで到達しているようだ。
Written by 吉田悠軌
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