加茂田重政著「烈侠」に見る大物芸能人とヤクザの交流
TABLO / 2016年8月1日 10時1分
「ノンフィクションは売れない」と言われている中、7月21日に発売された加茂田重政著「烈侠」(サイゾー)が、珍しく好調である。企画者として名前を連ねている僕としても素直に嬉しいと同時に「やはり加茂田重政という人の名前はインパクトがあるのだな」と感じた。
写真は元一和会副会長兼理事長、元三代目山口組組長代行補佐加茂田重政氏と昭和を代表する俳優菅原文太との写真だ(元一和会常任顧問溝橋正夫溝橋組組長)。
昭和58年ころの写真で、地蔵盆と呼ばれた盆踊りでの一場面である。場所は山口組の地元、兵庫県神戸市長田区内。菅原文太もリラックスしているようだ。「仁義なき戦い」の迫力ある演技はこういった大物ヤクザとの交流により身に着けたものであろうか。芸能や興行とヤクザは切っても切り離せない関係にある。暴対法、暴排条例等で表向きは付きあいが厳しくなったが、やはりこの「伝統」は崩せない。
そもそも著者の加茂田重政氏はYouTubeで検索すればわかる通り、迫力ある言動と喧嘩で有名だった。昭和を震撼させた事件の一つに「山一抗争」がある。これは現在、抗争中の六代目山口組と神戸山口組の対立のようにあるいはそれ以上にニュースになった大事件だった。犠牲者を多数出しまた一般人も巻き込まれている事も衝撃的だった。
加茂田氏はカリスマ三代目田岡一雄組長亡きあとの四代目人事の不満を示し、三代目山口組山本広組長代行と山口組を出て一和会を結成。そこから山口組の報復が始まり、一和会もやり返す。報復の連鎖が起きた。その中心が加茂田重政氏である。
加茂田氏の交友は広く、写真やビデオ等著名人との付き合いの広さが「烈侠」で知る事ができる。松平健、細川たかし、火野正平、錦野旦、鶴田浩二等などの写真が掲載されている。また文中には子供たちの結婚式でも大物司会者や当時、若手で現在は超大物タレントたちの名前が軒を連ねる。また誰もが知るちょう 大物アイドルたちや有名スポーツ選手交流も知る事ができる。昭和の裏面史を知る意味でも貴重な「資料」としての価値がある本でもある。ぜひ手に取って読んで頂きたいと願います。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
Photo by 烈侠
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