スポーツ紙による"SMAP解散報道"の情報戦を読み解く|プチ鹿島の余計な下世話!
TABLO / 2016年8月16日 20時0分
今年1月のSMAP解散報道のとき、スポーツ新聞を読み比べたらとても面白かった。情報戦がおこなわれているのではないか? という前提で読むといろいろみえてくることがあったからだ。
あのとき「スポーツ紙は事務所の言いなりではないか」「いいように使われている」という批判の声もあった。でも思うのです。だからこそ、紙面から不自然に浮かんでくる強い表現をみつけたら、それは注意深く読んでいる者に対しての「ご褒美」ではないか? と。「発表報道」だからこそ、逆に本音がみえてしまうときがあった。
1月の報道で目立ったのはスポーツニッポン。「誰かが言いたいこと」と思える行間がチラチラあった。
『SMAP女性マネ 独立クーデター失敗』(1月14日)
『一刻も早くメリー副社長に直接謝罪するしかない。それがグループ存続への一歩になる。』 (1月18日)
『歴史的背景に基づく思いから退社を選ぶ者と、人としての筋道を重視して残る者。』(1月13日)
こうして並べてみると、スポニチは事務所の広報担当とは別に、事務所の中の人をおさえているのでは? とも想像できた。"新聞の読み方"を楽しませてくれたのである。
というのも、離脱派に対して厳しい論調のほかにこんな「提案」もあったからだ。
『SMAP分裂回避の鍵は世界に一つだけの"絆"』(1月13日)
『事態を打開するのはファンや世間の声かもしれない。』(1月14日)
この時点で事態は膠着したまま。ここで起爆剤になりそうなのは世論である。解散しないで、という世の中の熱い声が必要。それを記事で問うたのだ。このあとCDの購買運動など国民的な動きになったのは記憶に新しい。
では、今回の「SMAP解散」発表を受けて、スポーツ新聞を読み比べてみよう。解散は決定事項なので、現在のひとつの焦点は「紅白」問題である。今年の12月31日で解散なのだから紅白がラストなのでは? と誰でも思う。
『紅白がSMAP最後の活動の場になる可能性が高い』(日刊スポーツ・8月14日)
『SMAP ラストは紅白 ファンが国民が見届けたい!!』(サンケイスポーツ・8月15日)
しかし、スポニチは『紅白「100%ない」』(8月14日)と報じた。
事務所関係者の「最後に出場できればと思う」というコメントを紹介する一方、「それが検討できるぐらいなら、ファンのために25周年ライブはやらなきゃならない」というテレビ関係者の声を載せている。事務所もSMAPには紅白に出てほしいというのがわかった。そして記事の最後。
『日本中のファンからもそれを求める声が集まりそうだ。少なからず事態が動く可能性はある。』
つまり、またしてもSMAPを説得するのは「国民の声」次第だと匂わせているのだ。
スポーツ新聞を読むのは面白い。
Written by プチ鹿島
Photo by kulimpapat
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
SMAP〝謝罪〟の裏、覚悟持って書いた 鈴木おさむさんが小説「もう明日が待っている」
産経ニュース / 2024年4月25日 15時45分
-
自民案 未だ「提示なし」に政権の“身内”からも苦言、政治資金規正法改正めぐる議論 とりまとめが遅れる背景に“2つの問題”?【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月23日 11時42分
-
阪神・岡田監督「取材対応なし」の影響広がる グッズ売上減、ローカル局の注目コーナー消滅の懸念も
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 16時15分
-
乙武洋匡&小池都知事にヤジ殺到! プチ鹿島&ダースレイダー「これが見たかった」
東スポWEB / 2024年4月17日 6時18分
-
自民党の裏金問題に踏み込めないのも納得...日本が「森喜朗の国」になった経緯とは
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月6日 18時26分
ランキング
-
1ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
2お目当ては“ワケあり”商品……半額以下も! 購入客もナゼ? 安さの理由 物価高の家計助かる販売所へ『every.気になる!』
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 17時46分
-
3麻生氏のトランプ会談に透ける下心丸出しな“片思い”…前大統領にいたっては親友シンゾーの死を忘れた?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月26日 9時26分
-
4【SNSで話題】エアコン冷房「室外機に濡れタオル」で節電になるのか - ダイキンが検証結果を発表
マイナビニュース / 2024年4月25日 9時42分
-
5「乗り心地が良くなってしまうなんて……」日本唯一「カーレーター」の座席が“改善” 惜しむ声続々!?
乗りものニュース / 2024年4月25日 18時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください