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「最近の軽自動車は眩しい!」ってホント!? 意外と知らなかった、軽自動車の「最新ヘッドライト事情」とは!

くるまのニュース / 2023年7月21日 16時40分

「最近の軽自動車のヘッドライトは眩(まぶ)しい」という声を時々聞きますが、本当に軽自動車が眩しくなっているのでしょうか。このように言われる原因と最近の軽自動車のヘッドライト事情について話を聞きました。

■最近の軽自動車は…眩しい!?

 クルマを日常的に運転する人から、「最近の軽自動車のヘッドライトは眩(まぶ)しい」という声を時々聞くことがあります。

 たしかに信号待ちなどで後ろの軽自動車のライトが明るいなと感じることもありますが、これには一体どのような理由があるのでしょうか。

 最近の軽自動車のヘッドライト事情について、中古車販売店の整備士に話を聞いたところ、以下のような回答がありました。

「軽自動車のヘッドライトの明るさが増しているのかという質問ですが、じつは軽自動車に限らず、最近のクルマは全般的にヘッドライトが明るくなっています。

 その理由としては、ヘッドライトの光源に『HID』や『LED』を採用するモデルが増えていることが挙げられるでしょう。

 以前のクルマのヘッドライトの光源は、ハロゲンガスを用いた『ハロゲンライト』が主流でした。これは黄色みがかった光が特徴で、現行車種でもグレードによってはハロゲンライトの採用を残しているものもあります。

 しかし、2000年代半ば以降にはより明るいHIDが登場し、近年ではさらに明るさの増したLEDのヘッドライトを採用したモデルが一般化しています。

 HID、LEDのライトの特徴は、前述のようにハロゲンよりも明るく、それでいて「白く鋭い光」を放ちます。とくにHIDはその特徴が顕著に見られます。

 これはクルマの前方を広く明るく照らすため安全運転に貢献するのですが、その一方で周囲のクルマにとっては眩しい光が増しているとも言え、つまり『対向車のライトが眩しいと感じる機会が増えた』原因は、LEDなどの最新式ヘッドライトを搭載するクルマが増えたことにあると考えられます(中古車販売店の整備士)」

 さらに加えて、近年採用の増えている先進機能「オートハイビーム機能」も眩しい原因のひとつとして考えられると言います。

 これは、先行するクルマや対向車のライトを自車が自動で認識して、自動でハイビームとロービームを切り替える便利な機能。

 しかし、カーブやアップダウンの続くような道路状況のほか、対向車との距離があるため先方のライトが検知できていないなど状況では、ドライバーの意図しないタイミングでハイビームになってしまうケースも現実的にあります。

 そのような場合には、ハイビームに照らされた対向車のドライバーは当然のように「眩しい!」と感じてしまうでしょう。

■「軽自動車」が眩しさのやり玉に上がる理由とは

 このように「HIDやLEDを採用したヘッドライトの普及」と「オートハイビーム機能の搭載」によって、クルマのヘッドライトが眩しいと感じる機会が増えていると言いますが、ではなぜ“軽自動車”がそのやり玉に挙げられることが多いのでしょうか。

「オートハイビーム機能」も眩しい原因のひとつとして考えられると言います「オートハイビーム機能」も眩しい原因のひとつとして考えられると言います

 これについても先述の整備士に聞いたところ、「その原因には軽自動車に『軽スーパーハイトワゴン』というタイプのモデルが増えていることが可能性のひとつとして考えられる」とのこと。

 ホンダ「N-BOX」に代表される軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車でありながらクルマの全高が高く車内が広いため、居住性も高く快適な点が大きな特徴です。

 しかしその一方で全高とともに運転席の着座位置も高くなり、さらにヘッドライトも高めの位置に設置されているので、対向車がセダンやスポーツカーのように視点が低いクルマだった場合には、眼に軽ハイトワゴンの光軸から放たれた光が直接入ってしまう可能性があります。

 その結果、最近の軽自動車のヘッドライトが眩しいと感じる人が増えている可能性があるということでした。

※ ※ ※

 軽自動車に限った話ではなく、技術の進歩によってクルマのヘッドライトは以前よりも格段に明るく、広く照らせるようになりました。

 これには夜間でも遠くが見渡せて安心して運転できるというメリットがありましたが、眩しいと感じる対向車への影響も無視できないものがあります。

 また時には「蒸発現象」といって、歩行者が前後両方のクルマのヘッドライトに照らされることで光に紛れて見えなくなってしまうこともあります。

 明るくなったヘッドライトは夜間に安心して運転できるメリットのひとつではありますが、万が一の事態や事故の誘発を避けるためにも、これまで以上に対向車や周囲を意識した運転をするように気を配っていきましょう。

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