トヨタ「クラウン」まさかの4タイプが存在!? 伝統のセダン以外は全部SUV! それぞれどんな人に適してる?
くるまのニュース / 2024年1月6日 14時10分
16代目のトヨタ「クラウン」は、従来のセダンのほかに3つのSUVをラインナップし、4つのモデルから選択できます。では、それぞれのモデルはどのような人に適しているのでしょうか。
■セダンが1モデル、SUVが3モデルとなった現行「クラウン」
16代目となるトヨタ「クラウン」(現行型)は、4つのシリーズ(ボディタイプ)で展開します。
ラインナップするのは、「クロスオーバー」「セダン」「スポーツ」そして「エステート」。ひと口にクラウンといっても4タイプがあるので悩みがちですが、果たしてどう選び分ければ良いでしょうか。
それぞれどんなユーザーに最適かを考えてみました。
まず明確なのは「クラウンセダン」。なんといっても「フォーマルなセダンが欲しい」という人にとって直球のモデルです。
正統派のクラウンであり、これまでクラウンを乗り継いできた人にとっては当然の選択肢といえるでしょう。
また、社用車や公用車など伝統や格式が重んじられるニーズにも、最もふさわしいタイプです。
ほかのクラウンシリーズに対して、セダンのアドバンテージといえるのは後席の快適性です。
純粋に広いのはもちろんのこと、電動リクライニングや本格的なマッサージ機能まで搭載。乗り心地も後席を中心に仕立てられていて、走行モードには後席の快適性を狙った「リヤコンフォートモード」が用意されるなど、後席へのこだわりはクラウンシリーズのなかでも頂点となっているのです。
また「クラウンの燃料電池が欲しい」という人も、シリーズ中で唯一それが搭載されているセダンを選ぶべき人といえます。
ただしクラウンセダンは、先代のクラウン(全長1910mm×全幅1800mm)と比べても車体がひと回り大型化(全長5030mm×全幅1890mm)。それは後席の広さにはプラス要素ですが、日常での取り回しを考えると少し辛いかもしれません。
一方で、新世代クラウンシリーズの大きなトピックが、SUVを中心としたラインナップになったことです。そんな“SUVクラウン”のど真ん中といえるのが、「クラウンスポーツ」でしょう。
トランク付きのボディでセダンスタイルを保つ「クラウンクロスオーバー」に比べると、スタイリングは見るからにSUV。
全長4720mm×全幅1880mmの車体サイズは、トヨタ「ハリアー」とほぼ同じです(ただし全高はハリアーに対して95mm低い)。
クラウンと名がつくSUVが欲しい人にとってはジャストな選択となる、ハリアーの上級版というか、お兄さん的な存在なのがクラウンスポーツなのです。
もうひとつの特徴は、現行クラウンシリーズで最も車体が小さく、「スポーツ」というサブネームの名に恥じることなくキビキビと走ること。
サスペンションはもちろん、後輪操舵システムもより軽快な走りとなるように味付けされています。だから、運転を楽しみたい人はスポーツを選ぶと良いでしょう。
■ワゴンSUVタイプのクラウンもラインナップ!
荷物をたくさん積んでバカンスやレジャーに出かける人にふさわしいのが「クラウンエステート」です。
イギリスにおいてステーションワゴンを意味する「エステート」の名を冠するクラウンは、1999年に発売され通称「ゼロクラウン」と呼ばれた11代目にワゴンボディとして用意されていました。それが復活したのです。
ただし純粋なステーションワゴンではなく車高の高いSUVボディとしているのが、今どき流のスタイルといえます。
全長は4930mmで、クラウンクロスオーバーと同寸。トランクではなくワゴンボディとしたことで拡大した荷室は、キャンプやウインタースポーツ、そして自転車などアクティブにクルマを使うユーザーと相性が良いでしょう。
荷室長は約2mとされており、クルマのなかで寝泊まりする「車中泊」にも対応できるはずです。
17年ぶりに復活した「クラウンエステート」
そして、上記のどれもしっくりこない人は、クラウンクロスオーバーを基本に考えてみてはどうでしょうか。
クロスオーバーは新型クラウンシリーズの中心であり、セダンの良さとSUVの良さを兼ね備えるモデル。クラウンの登場以来これまで続いているセダンスタイルと、新時代を感じさせるSUVが融合したところが特徴です。
「クラウンなのにSUVなんて……」と思うかもしれませんが、セダンよりも乗り降りもしやすく、そして前方がよく見える見晴らしの良さや小さな段差を気にしなくて済む運転のしやすさなど、リフトアップしたメリットもしっかりあることを覚えておくと良いかもしれません。
さらに、このクロスオーバーはスポーティな運転感覚を好む人にも最適です。バリエーションのひとつである「クロスオーバーRS」は、現行クラウンシリーズのなかで最もパワフルな2.5リッターターボエンジンを積んで動力性能に優れ、さらに強力なリアモーターを組み込むことで後輪駆動車のような旋回姿勢も実現。
まるでスポーツカーのように峠道を元気良く走れる、シリーズ最強のスポーツモデルなのです。
クラウンスポーツも運転好きにはお勧めですが、筆者(工藤貴宏)はクロスオーバーRSのほうがダイナミックな走りを体感できると考えています。
※ ※ ※
従来のイメージからの変化が著しい現行のクラウンを見て、「こんなのクラウンらしくない」と思う人もいるかもしれません。
でも「クラウンらしさ」ってなんでしょうか。歴代クラウンを見ると、そこには新しい技術や新しい考えを積極的に取り入れる歴史を歩んできたことが理解できます。
実はクラウンは保守的ではなく、むしろ革新的なクルマだといえるのかもしれません。
そういう意味でも、現行型のシリーズはクラウンの未来に向けて新しい扉を開いた世代といって良いでしょう。
そして複数のボディを用意し、“選べる歓び”があるのも購入しようとする人にとってはうれしいところです。
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