車の「サンルーフ」いる?いらない? 最近減ったものの「絶対必要派」と「余計なものは不要派」で見解に差 それぞれの“こだわり”とは
くるまのニュース / 2024年5月16日 11時10分
かつてメーカーオプションの定番だった「サンルーフ」は、近年設定車が減っています。SNSなどではこのサンルーフについて意見が分かれているようです。
■「サンルーフ」いる?いらない? 意見は多様
クルマにオプションなどで用意される「サンルーフ」は、ルーフ(屋根)の一部が開くことで、換気のほか日差しを取り入れたり、夜空を眺めることができる快適装備のひとつです。
近年の新車ではサンルーフの設定が減少している傾向にありますが、SNSなどでは意見が分かれているようです。
サンルーフはブランドによって名称が異なり、「ムーンルーフ」や「スライディングルーフ」と呼ばれることもありますが、概ね機能としてはほとんど共通しています。
屋根の一部が可動式になっており、スライドして開く機能や可動部の後端がポップアップ(チルト)することで、車内の空気が吸い出され換気できる機能などがあります。
クルマによってはサンルーフパネルが窓ガラスになっており、スライド操作をして窓を開けなくてもシェードを開けば日差しを取り入れられるものもあります。
上級クラスのモデルでは標準装備として備わるケースもありますが、多くが新車時に選択するメーカーオプションで設定されており、十数万円程度と比較的高価なオプションのひとつです。
しかし、2000年代以降では一部の上級モデルを除き、サンルーフを標準装備したり、メーカーオプションとして用意するクルマは減少傾向にあるようです。
背景には、喫煙者が減少し効果的な換気が不要になったことに加え、安全性のためにルーフ強度を高める必要があること、重量のあるサンルーフ機構を廃し、軽量化を図って低燃費を狙うことなど、様々なものがあるとされています。
特に近年では、先進安全装備の強化や電動化など、クルマの高機能・多機能化していることから新車の車両本体価格が上昇している傾向にあるなか、オプション装備を最小にすることで、価格を抑えたいユーザーが多くなったという指摘もあるようです。
また、サンルーフに変わる新たな装備も登場しています。
「パノラマルーフ」(パノラミックルーフ、ガラスルーフとも)は、ルーフの大面積をガラスにすることで、天井に開放感が生まれます。一方で、ガラスは開閉せず固定式とするのが主流となっていますが、前後2枚の開閉式ガラス式サンルーフを備え、開口部を大型化したモデルも存在します。
従来ではサンルーフをオプション設定したクルマでも、モデルチェンジによってパノラマルーフに代わる例も多くあり、現在の主流はパノラマルーフになりつつあります。
そんなサンルーフやパノラマルーフですが、SNSなどでは賛成と反対で意見が分かれており、さまざまなコメントが投稿されています。
「屋外駐車して車内温度が高い時、開けられるものを全て開けて一気に空気を入れ替えて、とかにも便利だと思います」「チルトアップの場合、高速道路で少し開けながら走ると上手く空気が抜けてくれるので、車内の換気がうまく進む気がする」など、換気の機能としてサンルーフが有効だとする声が多く見られます。
また、「一度サンルーフ付きに乗っちゃうと戻れない。自分は必ずサンルーフ付きにしてる」「あの開放感はやめられないよね~」と、手軽に開放感を味わえることから、常にサンルーフの装着を選択しているという人もいるようです。
さらに、「子供たちが小さい頃はガラスルーフで空が見えると喜びました」「いいか悪いか別として、いまでもサンルーフの類を付けておくとリセールはいい」など、子供とのドライブ中に退屈しのぎになるとするコメントや、売却時の査定に好影響をおよぼすとの見方もあります。
一方で、「実際そんな使わないよね。夏は暑いし冬は寒い。季節だいぶ限られる」「使うのは買ってから数ヶ月」と、あまり上手な使い方ができなかったとする人もいるようです。
また、「サンルーフのモーターが不調で、開けたら閉まらなくなった…」「ちゃんと閉まらなくて雨漏りした」「一度閉め忘れてエラい目にあった」と、サンルーフを装着したことによるさまざまなトラブルを経験した人も。
このほか、「車重がかなり重くなるんだよね」「サンルーフから子供が頭出した事故がかなりありましたね」と、装着することによるデメリットを認識するユーザーもいるようです。
こうしたさまざまな意見があるようですが、クルマにどういったことを求めるか、どのような使い方をするかによって、サンルーフの有効性は変わってきます。
後付けできないメーカーオプションとして設定されているため、新車時には慎重に選ぶ必要がありそうです。
※ ※ ※
なお、サンルーフ以外にも寒冷地仕様や4WD、電動シートやパワースライドドア、高度な先進運転支援機能といったものも、新車時しか選ぶことができないオプションとして用意されているケースがあります。
こういった装備のほとんどが高額であるケースも多いため、それぞれのメリットやデメリット、必要性を十分に検討したうえで選ぶとよいでしょう。
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