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静岡~関越道へ直結「西関東連絡道路」最大の難所「大滝トンネル」工事大詰め!? クネクネ山道を「5kmも短縮」超ショートカット道路の現状は?

くるまのニュース / 2024年5月14日 16時40分

山梨県と埼玉県を最短距離でむすぶ高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で建設中の「大滝トンネル」の工事が大詰めを迎えています。完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

■貫通から2か月 秩父の山奥「すごいショートカット」トンネル工事進む

 山梨県と埼玉県を最短距離でむすぶ高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で建設中の「大滝トンネル」の工事が大詰めを迎えています。
 
 完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

 西関東連絡道路は、国道140号のバイパスとして、静岡・山梨方面から関越方面へのアクセスルートとなるべく、各地で整備が進められています。

 1998年に、悲願であった「雁坂トンネル」が開通。山脈で断絶状態にあった山梨県と埼玉県が、ついに道路で結ばれた瞬間でした。

 これを皮切りに、国道140号は次々とバイパス整備が進行。狭い生活道路しか無かったのが、少しずつ「中長距離ネットワーク」に進化を遂げています。

 山梨県側ではバイパス「甲府山梨道路」や現道改良「三富道路」が整備済みで、将来的には「新山梨環状道路」が甲府山梨道路へ直結し、静岡方面から信号ゼロで高速道路直結を果たす予定です。

 埼玉県側では、秩父エリアで市街地を丸ごとバイパスする「長尾根バイパス」(事業中)、「皆野秩父バイパス」「皆野寄居バイパス」(開通済み)が整備されています。国道140号から長尾根バイパスへつなぐ部分は、まだ事業化していません。

 さて、もうひとつ秩父エリアで動いている事業が、県境側の旧大滝村で建設中の「大滝トンネル」です。

 これは荒川上流のクネクネとした渓谷沿いの国道140号を、一気に直線でショートカットするもの。完成すれば、今まで7kmあった区間が、わずか2kmほどの直線ルートで通過できるようになります。

 大滝トンネルは2022年5月に掘削がはじまり、ことし2024年3月、ついに貫通を果たしました。

 現在は、トンネル内部のコンクリートを打設する「覆工」作業が残っています。5月時点で、覆工はトンネル全体の6割まで完了。同時進行で、走行部分の床面を固める「インバートコンクリート」打設作業も進められていきます。

 そのほか、トンネル掘削に使われた重機などがまだ中にあるので、徐々に搬出されていきます。

 すっかり両側から太陽光が入るようになった大滝トンネル。市街地側のトンネル入口のコンクリート構造物も完成を迎えました。入口にあったコンクリートプラントも解体撤去され、建設事務所は「ちょっと寂しい感じです」とコメントしています。

 一番大変な作業である掘削が完了し、トンネル開通に向けて大詰めの状況となっています。建設事務所は今後の工事計画について「概ね、今年いっぱいをかけて覆工コンクリートの打設をするようになります」としています。

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