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全長3mの4人乗り「小さな最高級車」あった!? “匠”仕上げの「超・豪華内装」×6速MT採用! 「異例づくし」のコンパクトモデルに今も反響の声

くるまのニュース / 2024年5月16日 19時10分

アストンマーティンが販売していた「小型コンパクトカー」について、SNSなどではさまざまなコメントが寄せられています。

■“目撃情報”がSNSを賑わす異例づくしの「最高峰マイクロカー」

 アストンマーティンといえば、世界でも有数の高級スポーツカーメーカーです。
 
 しかしかつて同社は、流麗かつスポーティな歴代モデルとは一線を画す“マイクロカー”を販売したことがあったのです。このモデルについて、今でもSNSなどではさまざまなコメントが寄せられています。

 アストンマーティンは1913年の創立以来、エレガントなスタイリングやクラフツマンシップあふれるインテリアの設え、ハイパワーかつスムースなパワーユニットを搭載する、ぜいたくなクルマづくりをしてきたことで有名です。

 人気スパイ映画「007」シリーズでは、主人公が愛用する“ボンドカー”として同社のモデルが数多く採用されたほか、「ル・マン」やF1など様々なモータースポーツでも名を馳せ、プレミアムなブランドとして位置しています。

 しかし、2010年に発表された「シグネット」だけは、それらとは違いました。

 シグネットは2011年から2013年というわずか3年間のみ生産・販売された、驚くほど小さいコンパクトカーで、ボディサイズはなんと全長3078mm×全幅1680mm×全高1500mm。

 そんな小さなボディに4人が乗車可能という驚くべきパッケージングで登場したのは、コンパクトカー市場を無視できないこと、東京のような渋滞が多く道が狭い都市部での移動を可能とする高級小型車が必要と考えた、と当時説明されています。

 その短さゆえ、シルエットはセクシーなアストンマーティンモデルとはずいぶん異なり、“ずんぐり”としたシルエットを持ちましたが、一応はアストンマーティンらしい優雅なディティールが施され、格調高いブランド名に恥じぬ高級感を備えていました。

 例えばフロントマスクにはブランド共通の「翼」モチーフのグリルを備え、ボンネットにもたくましいダクトを2箇所取り付けるなど、細部を見るとしっかりアストンマーティンであることを主張。

 さらに、インテリアは最高級本革素材が用いられ、細部に至るまで職人による手縫いや工芸品によって誂えており、れっきとしたアストンマーティン車として仕上げられていたのです。

 外装色と内装色のコーディネーションは、オーナーのセンスに応じて柔軟に変更することができ、設定色にとらわれない自由な組み合わせが可能でした。

 そんなアストンマーティンらしさがあったりなかったりするシグネットですが、その“真の正体”はトヨタの「iQ」。

 2008年に発売されたiQは、優れたシャーシ性能、コンパクトさ、高い安全性能を持ち、こうしたスペックが評価されてアストンマーティンのベースに選ばれたと言います。

 なお、パワーユニットはiQと全く同じ、1.3リッター直列4気筒エンジンやCVTまたは6速MTのトランスミッションが用意されました。

 一方で、生産はトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)から完成状態で出荷されましたが、英国・ゲイドンの本社工場へ輸送後、いったんiQを解体。

 150時間をかけてシグネット専用品を手作業で組み付けるという手法が取られており、れっきとしたアストンマーティン製モデルと言えるでしょう。

 日本においても正規販売され、新車価格は475万円から490万円(日本販売時の税込価格)。アストンマーティンとしては異例なほどの低価格ですが、iQが130~180万円台で販売されていたことを考慮すると、価格も一級品でした。

 そんな異例づくしなシグネットでしたが、販売面は苦戦を強いられ、総販売台数150台未満という少数で生産終了。

 しかし、その希少性の高さからプレミアが付き、中古車市場では新車時を上回る金額で流通するなど、まさに往年のアストンマーティンにも勝るとも劣らない系譜をたどることとなりました。

 そんなシグネットについて、SNSなどでは時々目撃情報があがり、未だに話題になることも少なくありません。

「もはや伝説だよね」「1回も見たことない」「これぞ珍車」「本当に実在するの?」と、意外すぎる成り立ちのシグネットに改めて興味を持つコメントに対し、「恵比寿で見かけた!」「病院長の奥さんが乗ってました」「トヨタのiQ…と思ったらアストンのシグネット!」「うわ…シグネット初めてみた」と、実際に遭遇して驚きを隠せない人も。

 また、「シグネット!当時はアレに何百万も出せる訳ないと笑ったが、今となってはプレミアが付いてるんだから世の中は分からない」と、希少さが評価されて高騰していることを不思議がる声や、「CAFE対策のために登場した」「CO2規制を回避するため」と登場の裏話について触れる人などもいるようです。

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