日立、ラピダスに協力姿勢 生産効率化に向け、出資は否定

　日立製作所の森田守執行役専務は21日、次世代半導体の国産化を目指す新会社「ラピダス」について、生産の効率化などに向けて協力する方針だと明らかにした。一方、同社への出資には否定的な考えを示した。東京都内で開いた定時株主総会で、株主からの質問に答えた。

　森田氏は、子会社の日立ハイテクが手がける半導体製造装置に触れ「ラピダスがこれから立ち上がる中で、製造装置や、その使い方で競争力を上げてもらう手伝いの仕方を考えている」と説明した。

　ラピダスに限らず、日本で半導体関連の生産能力増強に向けて投資をする国内外のメーカーに対し、支援する意向も表明した。