「R-1 EPS」がインフルエンザウイルス感染による病原体の侵入を防ぐ肺上皮バリア機能の損傷を抑制
共同通信PRワイヤー / 2024年4月23日 14時0分
細胞試験で確認 国際科学誌Letters in Applied Microbiologyにて論文発表
株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)と昭和大学 医学部微生物学免疫学講座(教授:伊與田 雅之)は、乳酸菌Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1(以下、OLL1073R-1株)が産生する多糖体※1(以下、R-1 EPS)が、ヒト肺上皮由来培養細胞において、インフルエンザウイルス感染による肺上皮バリア※2機能の損傷を抑制することを確認しました。本研究成果を、国際科学誌Letters in Applied Microbiology(https://doi.org/10.1093/lambio/ovae029)にて論文発表いたしました。
【研究成果の概要】
ヒト肺上皮由来培養細胞において、R-1 EPSがインフルエンザウイルス感染を抑制しました。
さらに、R-1 EPSはインフルエンザウイルス感染による炎症反応の促進(炎症性サイトカイン※3の誘導)を抑制するとともに、病原体の侵入を防ぐ肺上皮バリア機能の損傷(ZO-1※4遺伝子発現量の低下)を抑制しました。
【研究成果の活用】
インフルエンザウイルスは呼吸器に感染して高熱、咽頭痛などの症状を引き起こします。また、それだけではなく、本感染をきっかけに細菌による二次感染※5が生じ、重度の肺炎になる危険性が指摘されています。本研究成果により、R-1 EPSがインフルエンザウイルスの感染を抑制し、本感染による肺上皮バリア機能の損傷を抑制することで、その後の細菌性肺炎を予防できる可能性が示唆されました。
R-1 EPSのウイルス感染抑制効果は、インフルエンザウイルスだけでなく新型コロナウイルス、ヒトコロナウイルス229Eについても細胞実験で示されており※6、その他さまざまなウイルスについても同様の効果が期待できます。当社は今後もヒト試験および細胞実験での検証を通じて、食品素材の免疫調節作用などを明らかにし、人々の免疫を高めたいというニーズに応えるべく、健康維持増進に貢献してまいります。
【研究の目的】
2022年の論文※7で、R-1 EPSが肺上皮細胞へのインフルエンザウイルス感染を抑制し、その後の黄色ブドウ球菌の肺上皮細胞への接着を抑制する傾向が示されました。一方、細菌の二次感染が生じる要因の1つとして、ウイルス感染による肺上皮バリア機能の損傷が報告されています※8, 9。そこで、細菌の二次感染に対するR-1 EPSの効果をより詳細に解明することを目的に、本研究に取り組みました。
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