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京アニの学園アニメ「またパクってんのか、と思った」 青葉被告「盗用された」と主張する部分示す

京都新聞 / 2023年9月11日 17時5分

事件前の青葉真司被告

 36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第4回公判が11日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれ、7日の前回審理に続いて被告人質問があった。京都アニメーション製作の作品の映像が法廷に流れ、青葉被告が自身の小説から「パクられた」とするシーンを指摘した。弁護側の質問に答えた。

 被告人質問で、弁護人から、学園アニメの「Free!」第9話を見た時の認識を問われた青葉被告は「またパクってんのか、と思った」と答えた。

 「また」とは何か尋ねられると、青葉被告は「映画けいおん!」の留年のシーンを挙げ、「自身が書いた小説にも留年の場面があった」と理由を説明した。

 法廷では、実際に「Free!」のワンシーンが流された。校舎に「祝 水泳部 地方大会進出」と書かれた垂れ幕が映る映像だった。

 弁護人が青葉被告に、「盗用された」と認識している部分はどこかと尋ねると、青葉被告は、垂れ幕が風でめくれ上がる描写ではなく、垂れ幕が校舎に掲げられていることそのものが盗用だ、との認識を示した。弁護人が「それ以外にあるか」と確認したところ、青葉被告は「大丈夫です」と答えた。

 また、「映画けいおん!」のワンシーンも法廷で流れた。

 主人公の女子部員が「私、留年しちゃった」と告げて後輩部員に抱きつくシーンだった。青葉被告は「留年するという部分がぱくりだと思う」と主張し、「それ以外はない」と答えた。

 弁護側は、青葉被告は2019年の京アニ事件当時、妄想性障害の影響で心神喪失か心神耗弱の状態にあったとし、無罪か刑の減軽を求めている。

 起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに正面玄関から侵入し、ガソリンを社員に浴びせてライターで火を付けて建物を全焼させ、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、32人に重軽傷を負わせた、などとしている。

 検察側は冒頭陳述で、妄想に支配された末の犯行ではなく、「筋違いの恨みによる復讐」と指摘。被告には事件当時、完全責任能力があったと主張している

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