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美味しさそのまま!正しい「解凍方法」と適した食材

つやプラ / 2017年3月5日 12時0分

冷凍庫は、食材を保存するのにふさわしい場所です。食材を料理に用いる際は、取り出して解凍すればすぐに使えます。でも解凍の方法を誤ると、品質を落としてしまいかねません。なんでも溶かせばいいというものではなく、食材によって美味しさを保つための方法があります。今回は、料理研究家である筆者が、「正しい解凍方法と適した食材」についてご紹介します。


■「緩慢解凍」と「急速解凍」の2種類

解凍の方法を大きく分けると、「緩慢解凍」と「急速解凍」の2種類があります。緩慢解凍には、常温での解凍、冷蔵庫に入れる低温解凍、流水での解凍などがあり、急速解凍には電子レンジを使う方法などがあります。


■解凍方法と適した食材

(1)「常温解凍」は、冷凍庫から出してそのまま

常温解凍は、冷蔵庫から食品を取り出し、そのまま放置して自然に解凍していく方法です。簡単ではありますが、生ものなどは細菌が繁殖する恐れがあります。ですから、一度加熱処理したものや、野菜など、細菌が繁殖しにくい食材が適しています。


(2)「低温解凍」は、いったん冷蔵庫へ

低温解凍とは、冷凍庫から取り出した食品を、いったん冷蔵庫に入れて解凍する方法です。この方法は細菌も繁殖しにくいので、肉や魚など、鮮度の落ちやすいものに適しています。ただ解凍に時間がかかるので、時間の計算を誤らないようにしましょう。


(3)「流水解凍」は、水で流しながら

流水解凍は、水で流してその温度で解凍していく方法です。液体を利用することで、食品の内側まで素早く解凍することができます。ただ、食材を直接水で流すと、旨みまで流れ出す可能性があります。必ずラップやビニールで包み、水には直接触れさせないようにしておこなってください。


(4)「急速解凍」は、電子レンジなどで

急速解凍は、電子レンジなどの機器を利用して素早く解凍する方法です。加熱処理してあるものやパックのものが適しています。生ものも解凍できなくはありませんが、水と氷とで熱の伝わり方が違うため、ムラができやすくなります。


いかがでしたか? 料理する時間に合わせて解凍したつもりなのに、全然溶けていなかったという場合もあります。時間の計算も解凍を上手くおこなうポイントとなるので、経験を積んで身に付けていきましょう。
(料理研究家 オガワチエコ)

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