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上には上がいた? 強いのに敗北シーンが「カット」された不遇キャラ4選

マグミクス / 2022年12月7日 19時40分

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■遠くで戦ってると思ったら、死体で帰還!?

 バトルマンガには、「強さのインフレ」がつきものです。確かな実力を見せたキャラがいても、さらに強い敵に敗北してしまうことも珍しくありません。

 さらに、ページをめくったらそのキャラの敗北シーンが丸々カットされ、地に伏したり、すでにこと切れていたり、など屈辱的な姿が描かれているパターンもあります。今回はそんな不憫すぎる、「敗北シーンがカットされた」キャラを紹介します。

●7回のクリア経験があるはずが……『GANTZ』の岡八郎

 アニメ化、実写化もされた人気マンガ『GANTZ』は、死んだはずの人々が、謎の大きな黒い玉「ガンツ」に命じられて、地球を脅かす星人たちとの戦闘に巻き込まれていく物語です。星人との戦闘は過酷を極め、死者が出ることも珍しくありません。そんなシビアな戦いのなか、「大阪編」で登場した大阪チームの一員・岡八郎は、過去に「ガンツ」のミッションを7回も100点でクリアしており、ひとりで強力な星人を倒したこともある実力者でした。

 岡はクリア経験が豊富なため、強力な武器を多数所持しているだけでなく、戦いのなかで敵の弱点を見抜く、洞察力にも優れたキャラです。同じ大阪チーム・桑原の「(自分たちが倒せなくても)どうせ岡がやってくれる」という言葉からも、岡の圧倒的な強さは十分に分かります。

 そんな岡は「100点ボス」の強敵・ぬらりひょんとの戦闘でも、攻撃を受けても平然としているどころか、「今の俺にスキがあったらなー、どっからでもかかって~~こんかい!」と、相手を挑発する余裕さえ見せていました。そして、何度倒しても再生を続けるぬらりひょんに応戦を続け、ついに体を真っぷたつにした岡でしたが、突如「俺にはリスクがでかすぎる」と戦線離脱します。

 その後、しばらく岡以外のキャラだけで戦いが繰り広げられましたが、最終形態になったぬらりひょんは、東京チームの加藤たちに「ここで待ってろ」と言い、岡を追いかけに行きます。そして、遠くから爆音が聞こえた後、戻ってきたぬらりひょんの手には、上半身だけになった岡の姿が……。あれほど強かった岡があっさりと敗北、具体的な描写すらないという展開は、読者を絶望させました。それでも岡が見つけたぬらりひょんの「弱点」は、その後の仲間たちの勝利につながったため、無駄ではなかったといえます。

●勇次郎と「並び立つ強さ」と言われていたが? 「刃牙」シリーズの超軍人・ガイア

 主人公・範馬刃牙や、さまざまな格闘家の戦いが魅力の「刃牙」シリーズのなかで、「地上最強の生物」として圧倒的な強さを誇るのが、刃牙の父・範馬勇次郎です。第1部『グラップラー刃牙』の「幼年編」(本編の4年前)の時点で、そんな勇次郎に匹敵する実力者として名前が噂されていたのが、「ミスター戦争(ウォーズ)」の異名を持つガイアでした。

 自衛隊所属のガイアは、多重人格で普段は気弱な衛生兵の「ノムラ」として過ごしていましたが、一度目覚めると「超軍人」へと変貌します。周囲にあるものを武器として利用する「環境利用闘法」の達人でもあり、夜叉猿や花山薫を倒して急成長中の刃牙を、一時心肺停止に追い込むほどの強さを見せました。

 最終的には刃牙に敗北するも、ガイアは刃牙と友情を結びます。そして、刃牙がついに目標とする父・勇次郎と対戦する日、それまで戦った仲間たちが、戦いの準備のために集まってくれるのですが……なぜかガイアは、姿を見せていませんでした。そして、勇次郎が決戦の地・横田基地にヘリで降り立ったとき、なんとガイアが先にヘリから降りてきて、勇次郎の前に跪かされます。その姿は、包帯を巻かれ顔も傷やアザだらけという、痛々しいものでした。

 衝撃の光景のなか、現場にいたガイアの部下たちは、彼が「先に行ってな オレはヤボ用をすませてから行く」と言っていたことを思い出します。セリフのみで肝心の戦闘シーンは描かれていませんが、ガイアの凄まじい戦闘術が、勇次郎に全く通用しなかったことは明らかでした。ガイアの無惨な姿と戦闘描写のカットは、勇次郎の異常な強さを再確認させる見事な演出だったと言えます。

 ガイアはその後の「最大トーナメント編」にも登場せず、「戦士としてはもう終わったのか」と思われていましたが、第2部『バキ』で突如再登場し、最凶死刑囚のひとり・シコルスキーを圧倒して復活を遂げました。その後、スピンオフ『バキ外伝 GaiA』では主人公にもなっています。

■原作終了から6年越しに明らかになった戦闘描写も?

黒ひげ海賊団にあっさり殺されてしまったアブサロムがパッケージに描かれた「ONE PIECE ワンピース 10THシーズン スリラーバーク篇 PIECE.11」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

●隊長クラスの実力があったが……『BLEACH』の雀部長次郎

 死神たちの戦いを描いたマンガ『BLEACH』も、作中でさまざまなバトルが描かれてきました。戦いのなかでは、意外な伏兵が活躍するパターンもあった一方、強いのに戦闘描写が省略されてしまったキャラもいます。

 そのひとりである護廷十三隊一番隊・副隊長を務める雀部長次郎忠息(ささきべ・ちょうじろう・ただおき)は、出番は多くなかったものの、副隊長の立場以上の強さを持っていました。一番隊隊長兼総隊長で「最強の死神」と呼ばれる山本元柳斎重國に師事し、かつては斬魄刀の奥義「卍解」をわずか1か月で習得していたのです。

 しかし、雀部は副隊長として元柳斎の側にいることを望んでいたため、卍解を使用せず実力を隠していました。そんな雀部は、2022年10月からアニメ放送中の「千年血戦篇」の序盤で、「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の滅却師(クインシー)、ドリスコール・ベルチと戦い、殺害されています。命だけでなく、初めて戦闘で使用した卍解まで奪われるという、衝撃の展開でした。その後、ドリスコールは奪った卍解で元柳斎を攻撃しますが、元柳斎は「さぞ悔しかろう 長次郎 お主の磨き上げた卍解は この程度では断じてない!!!!」と、ドリスコールを一瞬で返り討ちにしています。

 雀部の敗北の詳細な描写は描かれていませんが、アニメ「千年血戦篇」では、原作者・久保帯人先生の監修により、若き日の雀部が卍解を発動するシーンが追加されました。雀部の斬魄刀「厳霊丸(ごんりょうまる)」の卍解「黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)」は本来、雷をまとわせた刀身で相手を素早く切り伏せる技だったのです。奪ったものの、直接雷撃をぶつけようとしただけのドリスコールは、卍解の実力をほとんど発揮できていなかったことが明らかになりました。

●明確なシーンもないまま、後から死亡発覚? 『ONEPIECE』のアブサロム

『ONEPIECE』では、さまざまな悪魔の実の能力者の戦闘シーンが描かれてきました。そんな悪魔の実は、「同時期に同じ実は存在せず、能力者が死亡すると世界のどこかで実が再生する」という設定があります。

「スリラーバーク編」で、「スリラーバーク四怪人」のひとりとして登場したアブサロムは、自身や触れたものを風景に同化させる「スケスケの実」の能力者でした。手術で猛獣の能力を手に入れた超人でもあるアブサロムは、腕に仕込んだバズーカ砲を透明にして戦うという戦術も使う厄介な敵でしたが、サンジに圧倒されたほか、誘拐して結婚しようとしたナミの攻撃も受けて敗北しています。

 その後、2年経った「新世界編」では、アブサロムはスクープ記事を世に出すフリーライター・アブサとして、意外な活躍を見せていました。作者・尾田栄一郎先生も「アブサロムは能力を使ってマスコミ界で成り上がっている」と語っており、再出発したかのように見えたのですが……。

「ワノ国編」の途中、アブサロムはいつの間にか黒ひげ海賊団の縄張りである「海賊島ハチノス」に潜入し、黒ひげたちに殺されていました。スリラーバーク海賊団の船長・モリアが助けに来るもすでに遅く、「スケスケの実」は新しく黒ひげ海賊団の2番船船長・シリュウが食べていたのです。そして、6番船船長のカタリーナ・デボンはモリアに対し、「死体ならあるけど」と残酷な一言を告げます。

 悪役ながら憎めないキャラのアブサロムが、何の描写もなく殺されていたことに、ショックを受けた読者も多かったようです。ただ、なぜアブサロムがハチノスに潜入していたのかはいまだ不明のため、最終章で理由とともにアブサロムの最期が描かれる可能性もあります。

(田中泉)

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