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ファミコン屈指の人気シリーズが辿った「紆余曲折」 くにおくんシリーズの現在とは?

マグミクス / 2023年6月29日 21時25分

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■みんなに愛された「くにおくん」に降りかかった災難とは?

 1986年にアーケードゲームとしてリリースされた『熱血硬派くにおくん』は、不良が大暴れするアクションゲームとして人気を博します。そして当時大流行していたファミコンにも移植され、こちらも大ヒットしました。

 それ以降『熱血高校ドッジボール部』『ダウンタウン熱血物語』など次々とヒット作を生み、一連のシリーズは「くにおくんシリーズ」として定着します。

 そんな「くにおくんシリーズ」や『ダブルドラゴン』などのヒット作を生み出したのは「テクノスジャパン」という会社でした。

 ファミコン世代なら知らない者はいないほど有名な作品を次々とリリースしたテクノスジャパンですが、残念ながら1995年に倒産してしまいます。一部の人気シリーズ以外の新たなヒット作に恵まれなかったこと、自社ビルの建設費用が経営を圧迫したことなどが原因とされています。

 80年代からゲームセンターやファミコンなどで親しまれたゲーム会社だけに、いまだにファンは多く、ネット上でも「久々に酒飲みながらファミコンのくにおくんシリーズをワイワイやりたい」「くにおくんを通じてゲームを皆で遊ぶ楽しさを教わった気がする」など、懐かしむ声が多数見受けられます。

 しかし、テクノスジャパンの倒産後も「くにおくんシリーズ」自体が消えたわけではありませんでした。同シリーズの版権はミリオンに移動し、「アトラス」や「アークシステムワークス」といったメーカーが移植作品を手がけています。

 2000年代に入るとゲームボーイアドバンスで『ダウンタウン熱血物語 ex』(アトラス)、ニンテンドーDSで『超熱血高校くにおくん ドッジボール部』(アークシステムワークス)などのリメイク作品がリリースされました。

 そして2015年にミリオンの持っていたテクノスジャパン関連の版権はアークシステムワークスに譲渡され、2018年には『くにおくんザ・ワールド ~クラシックコレクション~』が、Nintendo Switchを始めとする各種ハードで発売されます。この作品はファミコン版の「くにおくんシリーズ」だけでなく、海外で発売された『ダブルドラゴン』などまで収録された豪華版で、まさにテクノスジャパン黄金期の集大成といった内容でした。

 これを知った往年のファンからは「懐かしすぎて思わず買ってしまった」「ずっと欲しかった逸品」といった声が続出します。しかも最大4人同時のオンラインプレイにも対応しているので、当時のような熱い対戦が手軽に楽しめるのも魅力でした。

 テクノスジャパンの倒産を知り、「くにおくんシリーズ」も一緒に消えてしまったと思った方もいるかもしれませんが、現行のゲームハードでもしっかり遊べます。マルチプレイこそが「くにおくんシリーズ」の醍醐味といえるので、ぜひ家族や友人と一緒に、当時を懐かしみながら遊んでみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

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