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ゼットン倒したの誰だっけ? 初代ウルトラマン、意外と忘れてる「地球の救世主」

マグミクス / 2023年12月9日 7時10分

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■記憶のなかで気付けば薄れているゼットンの「衝撃の最期」

 初代『ウルトラマン』の最終話「さらばウルトラマン」に登場したゼットンは、初登場から現在においてもなお、「最強の怪獣」の代名詞です。

 その強さたるや、圧倒的でした。「ピポポポポ……」と、不気味な鳴き声らしきものを発しながら火球を放ち、八つ裂き光輪をバリアーで跳ね返し、スペシウム光線すらも吸収します。そして、ご存知の通りウルトラマンは、ゼットンによって倒されてしまうのです。

 絶望から一転、その後宇宙警備隊の「ゾフィー」が迎えにきて命を与えられ、ハヤタ隊員と分離したウルトラマンは「光の国」へ帰っていきます。そんな余りにも有名なラストへと向かうのですが、では肝心のゼットンは誰がどのようにして倒したのでしょうか。

 ウルトラマンが倒されて、ゾフィーが連れて帰る、この印象が強すぎてゼットンの「最期」の記憶が薄れている方も少なからずいるはずです。もちろんゾフィーがやっつけたわけでも、復活したウルトラマンが倒したわけでもありません。

 ゼットンを「直接的」に倒したのは。科学特捜隊のアラシ隊員でした。岩本博士より受け取った新兵器「無重力弾(別名:ペンシル爆弾)」を打ち込むと、ものの数秒でゼットンは爆散します。

 これにより「地球の平和を人類の手でつかみ取る」ことに成功したのですが、あれほどウルトラマンを苦しめたゼットンが呆気なく木っ端微塵になるので、なかなか「衝撃の最期」でした。ということで地球の救世主は間違いなく岩本博士、そしてアラシ隊員、引いては科学特捜隊です。これ自体は間違いありません。

 ところがゼットンが倒されたのはウルトラマンが倒され、ゾフィーが迎えにくる間の出来事であり、子供の心情からすれば何よりもウルトラマンの安否が気がかりです。結果として、アラシ隊員の偉業の記憶が薄れてしまっても、無理からぬことでしょう。

 なお、アラシ隊員を演じられていた毒蝮三太夫さんは、1967年より『笑点』で座布団運びを担当します。すると「地球を救ったアラシ隊員がどうして座布団運びなのか」というクレームが殺到したため、本名の石井伊吉から今の毒蝮三太夫という芸名に変えた、という経緯がありました。「ゼットンを倒した偉業」は、意外な影響を及ぼしていたのです。

※本文の一部を修正しました。(2023.12.9 18:36)

(片野)

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