『タッチ』南ちゃんの声で叱られ、さんま歓喜！ 声優たちの「悩み」に爆笑と共感の声

■声優の苦手なセリフや意外な仕事の悩みも

　2023年12月26日（火）午後7時から放送された『踊る！さんま御殿!!』（日本テレビ）は、4時間スペシャル「年末爆笑 さんま御殿!!　国民的人気アニメ声優　一人暮らし女子忘年会」と銘打たれ、4つのパートで構成されていました。

　そのうちの「国民的アニメ声優大集合SP」パートでは、豪華な声優陣（三ツ矢雄二さん、日高のり子さん、浪川大輔さん、神尾晋一郎さん、上田燿司さん、岡咲美保さん、千本木彩花さん、寺崎裕香さん、青木志貴さん、伊駒ゆりえさん、Lynnさん）が出演し、MCの明石家さんまさんのもと、意外性と笑いのある内容が放送されました。

　同パートが終了した午後8時頃には、X（旧Twitter）に「さんま御殿」「浪川さん」「神尾さん」がトレンド入りと、注目度の高さを表しています。アニメのキャラクターに息を吹き込む声優陣はどのような裏話や悩みを語り、また視聴者の反応はどうだったのでしょうか。

　番組の始めのテーマ「私をモヤモヤさせる最近の悩み」では、「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカー役などで知られる浪川さんから「早口言葉が苦手」というエピソードが語られました。続いてTVアニメ『タッチ』の浅倉南役などで知られる日高のりこさんから「さ行、ら行、た行を言うのが苦手」と明かされると、さんまさんから「多いな！」とツッコまれる一幕もあり、ネット上では声優陣の意外な「声」の悩みに驚く様子が見受けられました。

　そんななか、TVアニメ『葬送のフリーレン』のアイゼン役を演じる上田さんから「声が似ている声優がいること」という悩みが語られます。

　上田さんは、TVアニメ『呪術廻戦』五条悟役などで知られる中村悠一さんと声が似ているそうで、ふたりが共演して話すシーンでは、ディレクターから「どっちがしゃべっているか分からなくなる」と言われたそうです。ネット上では「思ったことないけど確かに声質似てるかも」「さんまさん、上田さんを弄らないで。上田さん頑張って！」などと、新鮮な気付きを得る人や、応援の声があがっていました。

　さらに浪川さんからは、別のパターンもある、とアニメ「ルパン三世」シリーズの石川五ェ門役を例にあげ「マネをされがちで、作り込んできた役がさらっとマネされてしまう」という悩みを明かしました。

　実際に浪川さんが五ェ門の声を披露すると、さんまさんから「違う違う」とツッコミが入り、見事なかけあいで笑いに包まれます。ネット上でも「いつもどおり、浪川さんがさんまさんにいじられていて面白い」「浪川さんの扱いがさんま御殿らしくて面白い」と、定番ともなったかけあいが楽しまれていました。

　また、一風変わった悩みを披露したのは、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の流川楓役などで知られ、元マジシャンの神尾さんです。神尾さんは「マジックで使うフォークが入手できない」という、マジック業の悩みを語りました。スタジオでフォークを曲げ伸ばしするマジックを披露すると共演者から驚きの声があがり、ネット上でも「スタジオ仰天のマジック」「神尾さんみてるとこっちまで楽しくなっちゃう」と、声優とは思えないマジックの腕前に歓喜の声があがっています。

■南ちゃんボイスで怒る姿に思わず「かわいい」

三ツ矢さんが高音ボイスを披露したピーカが表紙の「ONE PIECE ワンピース 17THシーズン ドレスローザ編 piece.15」（エイベックス・ピクチャーズ）

　ベテラン声優陣にも悩みがあり、TVアニメ『タッチ』の上杉達也役などで知られる三ツ矢さんは「年を取ってかえって声が高くなり、若手と競合になりオファーが減った」という悩みを語りました。4オクターブの声を出せるという三ツ矢さんは、過去に女性の悲鳴を演じたこともあるそうで、実際に「女性の悲鳴」を再現して番組を盛り上げました。

　三ツ矢さんはこの後もアニメ『ONE PIECE』に登場する、巨体でごつい見た目でありながら高音ボイスで強烈なインパクトを残したピーカの声も披露し、ネット上で「まさかピーカが出てくるとは……　思わず爆笑した」「あの声は地声だったのか」といった、驚きや笑いを呼んでいます。

　さらに「今年がっかりしたこと」のエピソードでは、日高さんが担当するETCの音声を、2023年8月22日の同番組でさんまさんに「バイトや！」と冷やかされたことを明かしました。続いて日高さんからETCの音声にまつわる苦労話が語られ、最終的には浅倉南のボイスとセリフで「さんちゃんったらなんにも分かってないんだから」とさんまさんを叱ります。さんまさんは逆に喜び、視聴者もネット上で「ご褒美じゃん」「日高さんかわいすぎる」と、まさかの浅倉南からのお叱りに盛り上がりを見せました。

　声優パートが終わると、SNS上では「もう終わってしまったのか」「1時間面白すぎた」と、終わりを惜しむ視聴者の声が多く挙がっていました。声優ならではの悩みやエピソードを知ると、アニメの視聴に深みが増すかもしれません。

※日高のり子さんの「高」は、はしごだかが正式表記です。

（LUIS FIELD）