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視聴者の度肝を抜いたアニメの「特殊エンディング」3選 「TV無事?」

マグミクス / 2024年3月4日 21時10分

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■突然のノイズに「鳥肌止まらん」

 2023年秋に放送されたアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』では、衝撃の「特殊エンディング」が仕込まれていたことが話題を呼びました。第11話にてヒロインのひとり、花園羽々里(CV:上坂すみれ)がお金の力でエンディングの枠を買い取り、主人公への愛を猛烈にアピールするという展開が繰り広げられたのです。

 同作のように、TVアニメでは時折「視聴者の度肝を抜く特殊エンディング」が用意されることがあります。特に大きな反響を呼んだ3つの作品について取り上げてみましょう。

●『魔法少女サイト』第3話「毒りんごとお姫さま」

 2018年に放送されたアニメ『魔法少女サイト』は、「魔法少女」を題材にしながらも、鬱屈した内容がてんこ盛りのダークファンタジー作品です。学校ではクラスメイトにいじめられ、家では兄から家庭内暴力を受け、毎日死ぬことばかり考えている主人公の朝霧彩(CV:大野柚布子)が、ある日不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」に出会うところから物語が展開していきます。

 そんな同作において、衝撃の特殊エンディングが登場したのは、第3話「毒りんごとお姫さま」でのことでした。同エピソードには「にじみん」こと穴沢虹海という人気アイドルが登場し、ラストでは、にじみんのキャラクターソング「…私だけ見てて」を起用した特殊エンディングが流れました。

 ここまではほかのアニメでもよく見る光景なのですが、同作が極めて異質だったのは、そのエンディング映像に「にじみん」ではなく、彼女の担当声優である芹澤優さんが登場したことにあります。しかも「にじみん」と同じツインテールで、ふりふりの衣装を身にまとい、首には犬の首輪をつけていました。

 そんな「実写にじみん」に変身した芹澤さんは「…私だけ見てて」を歌唱し、さらには踊りまで披露してエンディングを華やかに飾りました。次元の壁を越えて、アニメどころか実写PVが流れるというのは、もはや前代未聞かもしれません。

●『進撃の巨人 Season 3』第12話「奪還作戦の夜」

 2023年に放送10年の歴史に幕を閉じたアニメ『進撃の巨人』も、特殊なエンディングで視聴者を大いに湧かせた作品のひとつです。注目を集めたのは、Season 3の第12話(通算49話)「奪還作戦の夜」でした。

 Season 3では、「進撃の巨人」の力を手に入れたエレンが、壁内人類の秘密を握っているレイス家の人びとと、巨人の力の秘密を賭けて戦います。その戦いに勝利した調査兵団は、ついに悲願であったウォール・マリアの奪還作戦に踏み切り、人びとの期待を背負いながら、ウォール・ローゼを出発したところで幕を下ろしました。

 問題のエンディングが流れたのは、その直後のことです。はじめこそいつもと同じエンディング映像が流れたものの、曲が中盤に差し掛かったあたりでいきなり異変が起こります。突如、テレビが壊れたかのように映像が乱れ始め、今後の展開を匂わせるような先取り映像の切り貼りが、アトランダムに映し出されたのです。

 その予想外の演出に、当時多くの視聴者が衝撃を受け、今もなおネット上では「最初、TVが壊れたのかと思った」「不意打ちすぎてあれはビビる」「TVが乗っ取られたみたいな感じでマジ怖かった」などと語り草になっています。

■ファンを困惑させた眼帯ツインテールの存在

画像はTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』キービジュアル (C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

●『BLEACH 千年血戦篇』第7話「BORN IN THE DARK」

 予期せぬ特殊エンディングでいえば、2022年10月より放送されたアニメ『BLEACH 千年血戦篇』も負けていません。同作のラスボスにして滅却師の長であるユーハバッハは1000年前に一度、初代護廷十三隊に敗れているのですが、当時の戦いは原作でもほとんど触れられることがなく、詳細は謎に包まれたままでした。

 2022年11月21日に放送されたアニメ第7話「BORN IN THE DARK」では、そんな正体不明だった初代護廷十三隊が回想シーンに登場した上、彼らのイラストを起用した特殊エンディングが流れました。

 当時はまだ誰が何番隊の所属なのか明かされていませんでしたが、同エンディングで初代護廷十三隊がひとりずつ描かれていたため、「登場した順番=そのキャラの所属部隊なのではないか?」とファンの間で大きな話題になりました。そのなかでも特に注目を集めたのが、エンディングで6番目に登場したことで、6番隊の初代隊長説が浮上した眼帯ツインテールのキャラクターです。

 6番隊といえば、公式スピンオフ小説『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』(著者:松原真琴/集英社)にて、四大貴族「朽木家」の当主が代々隊長を務めてきたという設定が明かされています。そのため眼帯ツインテールも、朽木家の人間ではないかと考察されることになりました。

 ちなみに2022年11月28日発売の「週刊少年ジャンプ」52号に掲載された情報によると、眼帯ツインテールは実際に6番隊隊長であり、その名前は「齋藤不老不死」というそうです。個性的すぎる見た目に奇抜なキャラ名、そして朽木家との関連性……と、あまりにも属性が山盛りになっていることから、「情報量が多すぎる!」「どれだけ属性もりもりなんだ」と困惑する人も少なくありません。

 特殊エンディングは、いつどこで流れるかわからないからこそ、ときにファンをアッと驚かせることがあります。もしかしたら現在放送中の冬アニメのなかにも、サプライズを仕掛けてくれる作品があるかもしれませんね。

(ハララ書房)

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