「意外過ぎる復活」を遂げたレトロゲーム3選 クソゲーと名高い『いっき』は別ジャンルに?
マグミクス / 2024年5月7日 21時25分
■ただの復活じゃない! レトロゲームの驚くべき再登場
昨今は懐かしのゲームがいろいろな形で復活しています。リマスターはもちろん、リメイクや移植など、遊びやすくなって嬉しい限りです。
しかし、なかには意外な復活を遂げたレトロゲームも存在します。ただ遊べるようになっただけではなく大きな進化を遂げていたり、はたまた現在の流行に乗っていたりするなど、その復活スタイルもさまざま。
この記事では、そのような意外性たっぷりに再登場したレトロゲームを取り上げます。
やはり、驚くべき復活を遂げたゲームといえば『いっき団結』を挙げざるを得ないでしょう。2023年2月15日にSteamで発売されました。
本作は1985年にファミリーコンピュータで発売された『いっき』を題材にした作品。『いっき』はひとり(もしくはふたり)で百姓一揆を起こし、農民が鎌を投げて忍者と戦うといったゲーム内容でした。
少人数で一揆を起こすところもおかしいですし、そのゲーム内容もかなり突飛です。そうしたことからいろいろな意味で話題になったレトロゲームなわけですが、それがなんと最新ゲームのエッセンスを取り込んで復活しています。
『いっき団結』は、敵を回避し続けながら装備をパワーアップさせるというシンプルなゲーム内容で好評を博した『Vampire Survivors』を彷彿とさせるシステムで、さらに最大16人で遊ぶマルチプレイの要素まで取り込んでいるのです。
ファミコンのちょっとおかしいレトロゲームが、まさかの流行をともなっての復活。これは大きな驚きを呼びました。ただ復活するだけでなくローグライクアクションになったわけですから、これはビックリして当然でしょう。Steam版に続く形で、先日2024年4月18日にNintendo Switch版も発売されました。
なお、『いっき』などで知られるサン電子の老舗ゲームブランド「サンソフト」は、『いっき団結』以外にもさまざまなレトロゲームを復活させるプロジェクトを手掛けています。1991年に発売された『へべれけ』の続編となる『へべれけ2』をリリースしているほか、ゲームボーイの同名タイトルをフルカラー化した『トリップワールドDX』を配信中。注目のゲームメーカーといえるでしょう。
■原作リスペクトに満ちた復活!
シリーズとしては約19年ぶり、原作からは33年ぶりの復活となる『F-ZERO 99』。ただ復活しただけでなく、ゲーム内容にも磨きがかかっている (C)Nintendo
続いて紹介するのは、インティ・クリエイツが手掛ける『ブラスターマスターゼロ』シリーズです。
本作は、1988年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『超惑星戦記 メタファイト』(サンソフト)の海外版を題材としたリブート作品です。タイトルこそ海外版準拠ですが、その意志を継いだ作品として現代に蘇っています。
戦闘車両に乗ってエリアを探索する際はサイドビュー画面、ダンジョンに潜ってボスを探す場面では車両から降りてトップビューで、といった基本システムを受け継ぎつつ、現代風に遊びやすく調整されています。
さらに本作は、一作だけでなくシリーズとして復活したところが驚くべきポイントです。『ブラスターマスター ゼロ』自体はリブートともいえますが、そこから『ブラスターマスター ゼロ 2』、そして完結編となる『ブラスターマスター ゼロ 3』まで物語が続いています。
ただ懐かしいゲームを復活させただけでなく、原作をリスペクトしつつ新作として新しい世界を描く、といったことを成し遂げたのが「ブラスターマスターゼロ」シリーズです。かなり稀なレトロゲームの復活といえるでしょう。
最後に紹介するのは『F-ZERO 99』です。こちらは遊んだ方も多いかもしれない一作ですが、かなりレアなタイプの復活といえるでしょう。
本作は1990年にスーパーファミコンで発売された『F-ZERO』を、バトルロワイヤル形式にした一作です。現在、Nintendo Switch Online加入者向けに無償で提供されています。
「F-ZERO」シリーズはここ最近音沙汰がなく、家庭用ゲーム機で出たのはゲームキューブの『F-ZERO GX』が最後になります。それゆえに、新作を求める声の大きい一作でもありました。
そこで登場したのがこの『F-ZERO 99』。スーパーファミコン版をベースに、99人で戦うバトロワ形式になっています。
バトロワ形式のゲームシステムと『F-ZERO』のレースゲームがかなりかみ合っており、大勢でワチャワチャぶつかりあう遊びと、ガチで1位を狙う競争がしっかりと両立しています。
任天堂はこれまでも『テトリス99』や『スーパーマリオブラザーズ 35』などレトロゲームのバトルロワイヤル化を行っていましたが、そのなかでも特に見事な出来栄えの一作です。そのクオリティに驚いた人も多いのではないでしょうか。
(すすだま)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スーパーファミコンの「容量バケモノカセット」の謎 価格も「さして高くない」理由とは
マグミクス / 2024年5月23日 21時55分
-
ゲーム機選びは未来への投票行為!? 懐かしのゲームーハード戦争を振り返る
マグミクス / 2024年5月20日 21時25分
-
30年以上前に発売された「スーパーマリオコレクション」は、なぜ子供たちにとって“怪物”だったのか―今では考えられない当時ならではの事情
インサイド / 2024年5月4日 17時0分
-
GWのスキマ時間に遊べるスイッチの注目タイトル5選!『8番出口』『いっき団結』など、サクッと楽しめコスパ良しのゲーム紹介
インサイド / 2024年5月3日 11時30分
-
クソゲーと揶揄された『いっき』が残した偉大な足跡―いまこそ親子で最新作『いっき団結』を遊ぶべきだ
インサイド / 2024年4月29日 17時0分
ランキング
-
1「くたばれクソメディア」 マイファスHiro、「性加害巡る誤報」伝えかけた週刊誌に中指突き立て “音声暴露”し「覚悟持ってやってこい」
ねとらぼ / 2024年5月28日 12時11分
-
2「まだデフォルトブラウザ使ってるの?」国内上位のシェアを占める3つのブラウザを調べてみた
よろず~ニュース / 2024年5月27日 11時0分
-
3PDFアプリやQRアプリ装うマルウェア、Google Playストアで7万ダウンロード
マイナビニュース / 2024年5月28日 18時31分
-
4運行してるのに「運転見合わせ」――Yahoo!乗換案内アプリの運行状況“投票”での悪ふざけに「迷惑」「やめてほしい」
ねとらぼ / 2024年5月29日 7時35分
-
5ダイソーが“激安スマホアクセサリー”を女性向けに展開したワケ 1100円のオーディオ製品はどうやって生まれた?
ITmedia Mobile / 2024年5月28日 12時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください