橋下徹氏「国内客とインバウンド客の二重価格はハッピー」別料金の意義主張 街の商店からは「差別につながるのでは」という意見も...
MBSニュース / 2024年5月10日 12時15分
いま注目されている「二重価格」。日本を訪れる外国人観光客には、日本人客よりも割高な価格設定をするものです。その二重価格について、5月9日(木)、弁護士で元大阪府知事・元大阪市長の橋下徹さんにMBS『よんチャンTV』で話を聞きました。
「役所的には推奨していないが…」世界では二重価格を導入している国もある
―――今年4月にオープンした「海鮮バイキング&浜焼きBBQ 玉手箱 (東京・渋谷)」でも二重価格が導入されています。外国人観光客向けの価格は、飲み放題もついて7678円(税込み)。日本人や在日外国人はそこから1100円割引の6578円(税込み)。不公平だと感じる人もいるようですが、橋下さんはどうお考えですか?
「これね、二重価格はハッピーなんですよ。二重価格ということは、役所的にはこれあんまり推奨していません。京都で、市バスがもう大混雑になってるから、外国人だけ価格を高くして住民には安くしてということをやろうとしたら、やっぱり国の方から待ったがかかった。外国人に対して差別とまでは言わないが、やっぱり不快な思いをさせるんじゃないかということで、どうも日本はこの二重価格について、外国人だけ高くして日本人を安くするということには、何かちょっと『いいのかな?』って思いがあるのかもわかりませんが、二重価格っていうのはみんながハッピーになることなんですよ。もう世界各国でやってるところなんかも普通だしね。というのは、高い価格で売れるんだったら売った方がそのお店は儲かるじゃないですか。そのお店が儲かったら賃金が増えるわけじゃないですか。もうそれでいいわけですよ。ただ、日本人の人にはさすがにこの価格は高すぎるなということで安くしてくれるっていうんだったら、それまた日本人にとってハッピーだし。今ホテルも都心部の東京なんかもとんでもない価格で、日本人のビジネスマンがホテルに泊まれなくなったんですよね、東京の方に。だから、良心的なホテルがね、まあ良心かどうかは別としても、『外国人にはものすごい価格を取るけれども、日本人には通常価格でいいよ』と。誰がマイナスになるんですか、この二重価格」
外国人観光客と日本在住を見分けるには「マイナンバーカード」
―――いわゆる外国人に見えない人とか、留学生とか。外国人観光客とどう見分けるかという点は、橋下さんはどのように考えていますか?
「ここで問題なのは、外国人の方に注目をして、『あなた外国人ですか?』っていうような確認の仕方は絶対やっちゃ駄目です。だってこれをやろうと思ったら、見た目とか髪の毛の色とか肌の色とか、これはもう今の国際社会では絶対やっちゃいけないんで。じゃあこの二重価格を判別するときにはどうしたらいいかというと、日本人の方に着目をして、それも見かけじゃなくて、マイナンバーカードですよ。見た目とかそういうことじゃなくて、身分証明書で。マイナンバーカードっていうものは、一定の要件を満たした外国人にも発行されますから、このマイナンバーカードでちゃんと日本に定住しているものだよっていうことを身分証明書で提示をして、割引にするっていうことであれば全く問題ない。ただ問題なのはね、提示するだけだったら、また今マイナンバーカードで問題になっているしょ、偽造で」
―――マイナンバーカード自体は、個人情報の紐づけ含め、今年に入ってからもトラブルが発生しているため、保険証のことも含め反対の意見はありますよね?
「あるんだけど、今の世の中、例えばこの二重価格制度を使おうと思ってもね、やっぱり日本人、日本に定住している者の身分証明書っていうものが必要で、これを今まで目視をしていた。目で確認していたら、それは偽造カードとかが氾濫していたんだけど、デジタルになるとちゃんとカードリーダーで、これICチップが入ってるわけだから、写真とICチップでちゃんと本人かどうかってことが確認できるんですよ。今、問題になっているのは、携帯電話のショップでの身分確認でマイナンバーカードを出した際に、携帯電話のショップはICチップのリーダーをやってないから、偽造の携帯電話が氾濫してしまったわけ。そうじゃなくて、ちゃんと身分証明書、せっかくデジタルの身分証明書があるんだから、これをフル活用していこうっていう国になっていけば、二重価格制度とかこういうことも簡単にできるんだけどね」
インバウンドに二重価格…街の商店の意見は?
―――大阪の天神橋筋商店街にある商店のみなさんに「二重価格に賛成か反対か」を聞いたところ、「反対」の意見が多かったです。反対意見では「差別につながるのでは」「インバウンド客を見分けるのが難しい」「円高になったときどうする?」などがありました。橋下さんが述べている二重価格の目的というのは、オーバーツーリズムで頭を悩ませている地域商売への還元という意味か、外国人観光客を受け入れるインフラにもっとお金を使うという意味の二重価格、どちらのイメージですか?
「二重価格の問題っていうのは、これはもう商売として儲けてもらったらいいわけです。インフラ整備とかは、これは観光税というまた別の名目で外国人から取ればいいわけで、これはあくまでも商売の話。やっぱり日本人の方はね『差別につながるのでは』っていうところで心配されていて、僕は日本人のこういう気持ちってのはものすごく大切で重要なことだと思うんだけれども、でもこれはやっぱりきちんとした商売で、取れるところからはしっかりと適正な価格を取るということは商売でやっていいということをやっぱ割り切った方がいいと思うんですけどね。ただ、どの番組に出てもね、一生懸命訴えたことと視聴者の考え方がずれることが多くて…。ちょっとどうかなと思っているところはあると思うんだけど、絶対これハッピーになるから、やることに踏み出してもらいたいですね」
この記事に関連するニュース
-
外国人観光客に高い料金「二重価格」設定は差別か 円安で過熱するインバウンド消費を逆手に取る?
東洋経済オンライン / 2024年5月16日 11時20分
-
「コント?」河野太郎氏にSNSで疑問噴出「偽装マイナカード」対策で目視言及に「開いた口が」
日刊スポーツ / 2024年5月10日 16時10分
-
225万円のロレックス、偽造マイナカードで勝手に購入 “目視”ベースの本人確認が抜け穴に
ASCII.jp / 2024年5月10日 7時0分
-
橋下徹氏は訪日外国人との二重価格賛成派 マイナンバーカードでの日本人割引提案
東スポWEB / 2024年5月5日 15時12分
-
急に電波がなくなったと思ったら...偽造マイナンバーカードで勝手に機種変&電子マネー使い込み 議員から被害訴え相次ぐ
J-CASTニュース / 2024年5月3日 16時9分
ランキング
-
1「Windowsがロックされました」ウイルス感染装う詐欺 広告押すとマウス操作不能に
J-CASTニュース / 2024年5月20日 12時0分
-
2歌舞伎町「トー横」で一斉補導を取材中の女性記者に因縁か、暴力団組員を現行犯逮捕
読売新聞 / 2024年5月20日 11時23分
-
3寅子の言い方が「法律は…」から「法は…」に変わる深い意味 現役弁護士が感動した、寅子の視点が変わる瞬間
文春オンライン / 2024年5月20日 6時0分
-
4【速報】覆面パトカーと衝突 バイクの男性が意識不明で搬送「警察官が声をかけ、その後心臓マッサージ」大阪府警本部近くで
MBSニュース / 2024年5月20日 13時0分
-
5熊本市のアパートで銃声か 住人の男性逮捕 公務執行妨害容疑
毎日新聞 / 2024年5月20日 18時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください