<内輪感満点の流行語大賞>「トリプルスリー」や「アベ政治を許さない」って流行りましたか?
メディアゴン / 2015年12月2日 7時30分
メディアゴン編集部
* * *
12月1日にユーキャン「新語・流行語大賞」が発表された。毎年、「流行語大賞に選ばれると年明けに消える」というジンクスがある賞だ。「流行・流行語のはかなさ」を痛感することができる貴重な賞なのかもしれない。
今年の年間大賞には「トリプルスリー」と「爆買い」の2つが選ばれたが、これを見て疑問になっている人は少なくないはず。
中国人観光客による「爆買い」は話題にもなったし、知っている人も多いだろう。しかし、一方の「トリプルスリー」。この言葉を「流行語」として認知している人がどれほどいるのだろうか?
「トリプルスリー」とは、プロ野球で打率3割、ホームラン30本、盗塁30個を同時に達成することを意味するそうで、今季、ソフトバンクの柳田悠岐選手とヤクルトの山田哲人選手が達成したとのこと。
記録としての凄さを評価することにはやぶさかではないが、これが「流行語か?」と問われれば、「違う感」が漂う。少なくとも「流行語」ではない。
「少なくとも流行語ではない」という点では、トップテンに入った「アベ政治を許さない」も理解不能だ。「アベ政治を許さない」は、流行語大賞の選考委員長・鳥越俊太郎氏が「呼び掛け人」を務めたキャンペーンである・・・ということで発表後の12月1日からは話題になっているが、それ以外の場面で「流行語」になった気配は微塵もない。
そもそも審査委員会がよく分からないと感じている人は多いのではないか。
選出母体である「現代用語の基礎知識」の編集長・清水均氏、漫画家やくみつる氏、クリエイティブ・ディレクター箭内道彦氏が委員であることは、流行に敏感そうなので理解はできる。
しかし、それ以外は理解に苦しむラインナップだ。
選考委員長の鳥越俊太郎氏、室井滋氏(女優・エッセイスト)などは、流行の何に関わり、何が判断できるというのか。俵万智氏(歌人)は「かつての流行語だ」というぐらいしか存立理由がない。姜尚中氏(東京大学名誉教授)に至っては、「資本主義にまみれた流行語なんてモノを審査しては、先生の思想に反しませんか?」と心配になるくらいだ。
年末恒例の行事とはいえ、所詮は民間企業が選ぶ民間企画の賞。公平・公正性などは問うことはできないし、問う意味もない。誰が審査委員になろうが、それも企業やスポンサーの判断だ。それに文句をいう権利もないし、意味不明さを楽しめるぐらいがちょうど良いだろう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
つれづれびとよ、筆をとれ! 第八回「徒然草エッセイ大賞」が始まります
@Press / 2024年6月3日 15時30分
-
蓮舫氏「小池都政のリセットが私の使命」都知事選出馬表明、小池都知事を「自民党返り」と批判
日刊スポーツ / 2024年5月27日 14時28分
-
蓮舫氏が都知事選出馬を正式表明 無所属で 選考委員会で待望論「必殺仕分け人」でも注目
日刊スポーツ / 2024年5月27日 14時0分
-
青崎有吾トリプル受賞!!『地雷グリコ』が第37回山本周五郎賞受賞!
PR TIMES / 2024年5月17日 10時15分
-
第5回「日本サービス大賞」(内閣総理大臣表彰)、6/3(月)~7/23(火)まで応募を受付
共同通信PRワイヤー / 2024年5月14日 11時0分
ランキング
-
1「抜け穴ばかり」「国民をバカにしている」政治資金規正法の改正案が衆院通過
MBC南日本放送 / 2024年6月6日 19時18分
-
210年後に領収書公開「みんな忘れているから」 “再々提出”した政治資金規正法改正案は「抜け穴だらけの40点」 衆院通過も野党から厳しい声
ABCニュース / 2024年6月6日 18時31分
-
3船の爆発事故で10代~30代の7人けが 隣の船で働く人「けがした人はぐったりしていた。腕が焼けている人も」
MBSニュース / 2024年6月6日 19時20分
-
4森永卓郎、新NISAブームに警鐘「老後資金は、絶対にバクチを打ってはいけません」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年6月6日 17時5分
-
5東北の山奥で駐車場が3時間待ち、なぜ? 「八幡平ドラゴンアイ」
毎日新聞 / 2024年6月6日 17時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください