為末大氏「パラリンピック報道に違和感」
メディアゴン / 2016年9月17日 7時30分
高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]
* * *
アスリートで、スポーツに対し積極的な発言を行っている為末大氏が、9月16日の朝日新聞で、パラリンピックについて興味深い発言を行っている。以下に要約し、引用する。
(以下要約の上引用)
・パラリンピックを見ていると、劇的にパフォーマンスが上がっている。
・一方でパラリンピック報道には違和感を持つ。
・パラリンピックでは(クラスが細かく分かれるため)出場選手が著しく少ない種目がある。
・よって、競技レベルが高くない種目が見受けられる。
・それなのに、ことパラリンピックに関しては、どんな結果やパフォーマンスであれ「すごい」と言わないとイケない空気を感じる。
・すでにすさまじいレベルに達している競技も、アスリートもいる。
・ただ、選手の肉体を見ていて、例え障害があっても、もう少し鍛え上げられたのではないかと感じることがある。
・パラリンピックは、肩入れして力んで見てしまうことがある。力みが取れ自然に観戦できるようになるべきだと思うが。それにはもう少し時間がかかるのだろうか。
筆者は為末氏のこの見方に全面的に賛同する。
【参考】2020年の東京五輪はオリンピックとパラリンピックを同時開催すべき
筆者は2020年の東京オリンピックは、オリンピックとパラリンピックを同時開催すべきだと感じている。オリンピックで日本男子が400mリレーで銀メダルを取った後に、パラリンピックの障害者400mリレーで銅メダルを取ったら盛り上がることこの上ない。これができて初めて障害者と健常者の共生が成る。
オリンピックもパラリンにピックも超人同士の戦いである。その超人の背後には大多数の普通の健常者と、普通の障害者が存在するのである。
それを感じるためにも、2020年東京大会ではオリンピック・パラリンピックの同時開催をすべきではないだろうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
パラリンピックの歴史や精神はスポーツ分野にとどまらない奥深さがある
RKB毎日放送 / 2024年9月6日 18時9分
-
「フェアネス」「原初の魅力」「自分を超える!」WOWOWがドキュメンタリー番組で伝えたいパラスポーツの真髄とは
集英社オンライン / 2024年9月6日 11時0分
-
視聴率が取れなくても、WOWOWがパラアスリートのドキュメンタリー番組『WHO I AM』を作り続ける理由
集英社オンライン / 2024年9月5日 11時0分
-
「不登校の生徒が学校に」選手に会える体験会で“体験格差”の是正も…バスケットボール界が試みる競技団体と企業の連携とは?
集英社オンライン / 2024年8月29日 11時0分
-
交通事故で両足切断…26歳車いすモデルが発信するワケ「障害者と健常者の壁を壊したい」
週刊女性PRIME / 2024年8月24日 7時0分
ランキング
-
1「復興もゼロに」「なぜ能登だけ」 大雨で再び被災、おえつする人も
毎日新聞 / 2024年9月21日 19時7分
-
2「裏切られた」 国の控訴方針に原告ら落胆 長崎・被爆体験者訴訟
毎日新聞 / 2024年9月21日 20時51分
-
3浸水想定区域に建てられた仮設住宅が被害 「言葉にならない」
毎日新聞 / 2024年9月21日 17時38分
-
4大雨の輪島「流木でひどい状態」 複数の不明者情報、被災者らも避難進める
産経ニュース / 2024年9月21日 15時24分
-
5能登大雨で仮設住宅8か所浸水、市立病院で下水道が使用不能…白米千枚田が一部崩落「本当にひどい」
読売新聞 / 2024年9月21日 23時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください