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民放キー局のジリ貧化を食い止めるには何か必要?

メディアゴン / 2016年12月3日 7時30分

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

* * *

民放キー局は、なだらかな左下がり、ジリ貧の道を歩んでいる。今になってそのスピードは鈍化しているが、着実に見る人が少なくなっている状況は変わっていない。しかし、このジリ貧はいつか、止まる。その止まったときにどういう状態にあるかで民放同士の勝負は決まる。

民放キー局は通常、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、衛星放送であるCSチャンネルの3つを運営している。明らかに放送行政へのおつきあいでやっているCSチャンネルを除いて考えてみよう。

どの局も最も力を入れているのが地上波デジタル放送であり、BSデジタル放送は残念ながら費用を掛けないで作ろうと言うことに徹しているようである。しかも、地上波デジタル放送もBSデジタル放送も総合編成であり、どんなジャンルの番組もやっているが、BSデジタル放送は「ぬるい地上波デジタル放送」というくびきから逃れられていない。ここにとどまっていては展望は開けない。

【参考】テレビは何を失った?「テレビ衰退」6つの理由

地上波デジタル放送とBSデジタル放送という2つのメディアを跨いだ大幅な編成替えが必要であると考える。筆者が最も有力な方法であると考えるのは、地上波デジタル放送を「流しっぱなしのテレビ」。BSデジタル放送を「選んで見るテレビ」に変える戦略である。

具体的に言えば地上波デジタル放送をニュース専門局にする。アメリカで言えばCNNや、FOXニュース(FOX News Channel、FNC)のようなチャンネルにする。ペイテレビには出来ないかも知れないが、無料放送で良い。

このチャンネルには調査報道番組、大型ニュースショー、定時ニュース番組、ニュース解説番組、経済情報、スポーツニュース、ワイドショー、地方局制作の物を大幅に取り上げるドキュメンタリ番組が軒を連ねる。目指すは視聴者が「流しっぱなし(で見てくれる)テレビ」である。

一方、BSデジタル放送にはエンタテインメント系の番組を集約する。ドラマ、歌番組、トーク番組、紀行番組、バラエティ、カルチャー番組、等、録画鑑賞に堪えることがここにラインナップされる番組の条件だ。目指すは「選んで(見てもらえる)テレビ」である。

テレビマンからは「そんなことは出来ないよ」との声が聞こえてきそうだが、テレビのジリ貧が、止まったときにこの形態により近くなれたテレビ局が勝負に勝つのではないか。

ここまで筆者が言い切るわけだが、マーケティング的な証拠は欲しいですか?

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