中国の新エネ乗用車販売台数は2024年に1000万台を突破へ、CINNO Research予測
マイナビニュース / 2024年4月15日 6時30分
中国のハイテク市場動向調査会社である CINNO Researchによると、2023年の中国の新エネルギー乗用車(NEV)の卸売り販売台数は前年比36%増の約886万台となり、普及率も同7ポイント増の34.7%となったという。また、2024年の販売台数は同24%増の約1100万台と予想され、普及率は40%に到達するともしている。
ちなみに中国政府の定義しているNEVは、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)を指し、補助金を支給する形で製造や販売を振興しているがハイブリッド車(HV)は含まれていない。
2023年のメーカーランキングを見ると、BYD、Tesla China、吉利汽車(Geely Automobile)がトップ3を構成し、この3社だけで中国のNEV総販売台数の50%を占めたという。以降、GAC AION、そして上海汽車(SAIC)と米General Motors、五菱集団(現:広西汽車)の3社による合弁企業であるSAIC-GM-Wuling(上汽GM五菱)が続く。
その販売台数は、BYDが同62%増の301万3000台で、中国のNEV販売台数全体の34%を占めた。CINNO Researchによると、BYDのNEV販売台数は、豊富な製品マトリックス、ブランド力の向上、規模の経済性により、2024年には330万台を超える見込みだという。Tesla Chinaは2023 年、中国市場で約94万8000台を販売し、全体の約11%を獲得した。現在の同社上海工場の年間生産能力は約100万台で、同工場では2024年はモデルYの生産が中心となる模様だという。また、同社の新車販売台数は2024年に95万台とほぼ横ばいで推移すると予想されるという。
吉利汽車の2023年の販売台数は、同48%増の約48万7000台となった。同社のGalaxy EシリーズE8は2023年第4四半期に発売されたが、シリーズE7とE6は2024年に発売される予定である。CINNO Researchでは、2024年の同社のNEV販売台数は約72万台にまで増加すると予想している。
GAC Aianの2023年のNEV販売台数は同77%増の48万台で、NEV販売台数全体に占める割合は約5%。CINNO Researchでは、2024年にはその販売台数を同4%ほど伸ばすと予測している。また5位のSAIC-GM-Wulingの2023年のNEV販売台数は同28%減の約44万3,000台となり、CINNOでは2024年も同17%減と予測している。
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