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名建築と花の麗しきコラボ-「旧岩崎邸庭園」で華道家・假屋崎省吾が織りなす“春の花”の世界

マイナビニュース / 2024年4月21日 13時2分

画像提供:マイナビニュース

東京・上野の都立庭園、旧岩崎邸庭園で、「花と音楽で彩る春in旧岩崎邸」が始まりました。美しい庭園で音楽を楽しみ花を愛でるこのイベントでは、華道家の假屋崎省吾さんによるいけばな展「『春をいける』 假屋崎省吾no世界 The second」も開催。屈指の名建築を舞台に、美輪明宏さんが“美をつむぎ出す手を持つ人”と評した假屋崎さんによる美しき花の世界が広がっています。

三菱財閥創設者の岩崎彌太郎の長男、岩崎久彌の邸宅として、明治29(1896)年に竣工した、重要文化財・旧岩崎邸庭園。往時は15,000坪の広大な敷地に、20棟以上の建物が立ち並んでいましたが、現在の敷地面積は3分の1。かの鹿鳴館の建築家、ジョサイア・コンドルが設計した洋館、地下道でつながるビリヤード専用の撞球室、そしてプライベートや観光葬祭用に用いられた和館大広間の3棟が、華やかなりし時代の面影を今に伝えています。

花と建物のコラボレートとなる個展「歴史的な建築物に挑むシリーズ」を、国内外で開催している假屋崎さん。世界遺産、京都の元離宮二条城での個展を終えたばかりの假屋崎さんですが、ここ旧岩崎邸庭園で展覧会を行うのは、2022年の秋以来2回目となります。今回は“春の花”をテーマに、ジャコビアン様式の装飾が随所に施された洋館と、当時の名棟梁大河喜十郎の手による書院造の和館、それぞれの部屋ごとに春の花を活けています。

こだわりは“融合の美”、空間に調和しながら自己主張もして、違和感のない空間芸術を作るのがモットーだという假屋崎さん。「当時の華族のみなさまがお客さまをお招きしたお部屋には、お花もどーんと飾ってあったと思う。そんな在りし日を彷彿とさせるイメージで、細部に美しさがみなぎったすばらしい建築とケンカしないように花を活ける。普段は何もないところに、“今でなくては活けられない”生の花を飾りました」。

「鎌倉のわが家の庭で咲いているのをチョキチョキと切ってきました」というクリスマスローズをはじめ、産地から取り寄せた今が見ごろの百合や牡丹や八重桜、母の日にちなんだカーネーションなど、色とりどりの自然の花々、さらにアーティシャルフラワーも駆使して、独自の空間芸術を実現。中には「フランフランで買った」とお茶目に語った“草間彌生さん風”ドット柄のポップな作品もあって、自由な発想で自在に美をつむぎ出す假屋崎ワールドには感嘆しきり。生の花の寿命はだいたい数日から1週間程度なので、会期中は毎日ここに通って水揚げや切り戻し、長さの調節によって一番美しい状態を保ち、花のいけかえも行います。

期間中には10:30/13:30の毎日2回(土日祝は3回)、いけばなデモンストレーションも実施。今年で華道歴40周年となる假屋崎省吾さんの花の世界を堪能しに、ぜひ旧岩崎邸庭園を訪れてはいかがでしょうか。

■information
「華と音楽で彩る春 in 旧岩崎邸」
会場:旧岩崎邸庭園
期間:4月20日~5月6日(9:00~17:00)
入園料:400円/65歳以上200円/小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料 ※5/4は無料開園
(佐々木 ヒサ)

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