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ノートPC向け「Snapdragon X Plus」発表、これからのAI PCの条件を満たす"45TOPS"

マイナビニュース / 2024年4月25日 4時37分

画像提供:マイナビニュース

米Qualcommは4月24日(現地時間)、ノートPC向けのSoC(システム・オン・チップ)「Snapdragon X Plus」を発表した。昨年10月に発表したSnapdragon X Eliteと同様、4nmプロセスで製造され、「Oryon」CPUを搭載する。これからのAI PCの要件を満たしつつ、より手頃な価格帯のノートPCに使用されることを想定した仕様になっている。2024年半ばにも搭載ノートPCが登場する予定である。

Qualcommは2021年に、AppleでAシリーズやMシリーズのチップ設計を手がけたジェラード・ウイリアムズ氏が創業したNuviaを買収した。そのNuviaのチップ技術を取り入れて自社設計したCPUが「Oryon」であり、Snapdragon XシリーズはAppleのMシリーズに対抗するWindows PC向けSoCとして注目を集めている。

Oryonは、近年主流となっている高性能コアと高効率コアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャではなく、同じコアを搭載しているのを特徴としている。Qualcommによると、Snapdragon X PlusのCPUのマルチスレッド性能は、Intel Core Ultra 7 155Hより最大37%高く、54%少ない電力で同じ性能を発揮できる。

Snapdragon X Eliteとの違いは、Elite (X1E-84-100)が12CPUコアであるのに対し、Plus(X1P-64-100)は10コアである。また、EliteのCPU動作クロックが最大3.8GHz(デュアルコアブースト:4.2GHz)、Adreno GPUの演算性能は4.6TFLOPSであるに対し、Plusは最大3.4GHz(デュアルコアブーストなし)、GPU演算性能は3.8TFLOPSである。

Snapdragon Xシリーズのもう1つの特徴が、AI処理向けNPUの性能である。Oryon CPUによる高効率・高性能が今日のノートPCのニーズを満たす特徴とすると、NPU性能は将来のAI PCのニーズに向けたものになる。

Snapdragon X Plusが搭載するHexagon NPUの演算性能は、Eliteと同じ45TOPSであり、これはWindows 11搭載PCでMicrosoftのCopilotをオンデバイス実行するためのAI PCに求められる「40TOPS以上」を大きく上回る。Qualcommは24日に公開したSnapdragon Xシリーズの解説動画の中で、実際のアプリケーションを使った性能比較を公開しており、たとえば、DaVinci ResolveでNPUを用いてMagic Maskを適用する場合、Snapdragon XシリーズはIntel Core Ultra 7より3倍高速にタスクを完了できる。

通信については、5G(Snapdragon X65 5G)、Wi-Fi 7(Qualcomm FastConnect 7800)、Bluetooth 5.4をサポートしている。また、Qualcomm AqsticオーディオテクノロジーとQualcomm aptX Audioに対応している。
(Yoichi Yamashita)

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