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『世界頂グルメ』『わかる金?』『ミュージェネ』…今春スタートの6番組から見えてきた“傾向と危うさ”

マイナビニュース / 2024年5月8日 11時0分

また、出演者に目を向けても、視聴者目線で進行するハライチ・澤部佑が2つの新番組でMCを務めることも、それを裏付けている。

●日テレとテレビ朝日の動きに明らかな違い
○「グルメ」「音楽」への信頼か依存か

さらに、より若年層重視の方針が見えるのは音楽番組。「音源やネット動画にはないライブならではの臨場感を前面に押し出した『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)の成功が民放各局の意識を変えた」という感がある。

実際、『CDTVライブ!ライブ!』は今春に「放送時間を1時間拡大」という強気の編成を実行。新番組の『with MUSIC』も「できるだけ生放送のパートを組み込もう」という傾向が見て取れるし、どの音楽番組も視聴者がSNSにつぶやきたくなるようなリアルタイム視聴をうながす構成・演出が目立つ。

また、『with MUSIC』を除く4番組は、「すでにゴールデン・プライム特番として放送されていた」という手堅い編成だった。なかでも『ミュージックジェネレーション』は通算13回、昨年だけでも4回も放送されるなど、「満を持してレギュラー化」というより「苦境を救うべく特番の中から選ばれた」という印象が強い。

一方、『世界頂グルメ』は昨年2月の日曜午後パイロット版から、7月と12月のゴールデン・プライム特番を経て早くもレギュラー化。『いくらかわかる金?』は昨年12月のゴールデン特番からいきなりレギュラー化と、どちらも「長寿番組の後継番組」、しかも「まったくの別ジャンル」にしては急仕上げという感もある。

パイロット版がなくいきなり“土曜20時”という重要枠でスタートした『with MUSIC』も含め、良く言えばグルメ、音楽というジャンルへの信頼、悪く言えば依存が強いのではないか。

ちなみに『いくらかわかる金?』はお金というジャンルの番組だが、初回の最初にくら寿司とニトリを扱い、大量の商品を紹介するなど、チェーン店をフィーチャーする構成は、ほぼ隔週ペースで2時間特番を放送している「『ジョブチューン』の続き」と感じた人は少なくないだろう。その内容は『ウワサのお客さま』(フジ)、『坂上&指原のつぶれない店』(TBS)などでも見られるものであり、“チェーン店”というジャンルへの信頼と依存なのかもしれない。

いずれにしても本来、新番組は注目度が高いはずだが、ここまで大きな話題にはつながっていないところに寂しさを感じさせられる。

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