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大河原克行のNewsInsight 第283回 単なる中古品再生だけでないFactory Refreshの狙い - 「新・商売の基準」で変わるパナソニックの家電(後編)

マイナビニュース / 2024年5月11日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

(前編から続く)

パナソニックでは、2024年4月から、メーカーによる検査済み再生品である「Panasonic Factory Refresh」の販売を開始した。サブスクリプションサービスの契約終了後の商品や初期不良品、店頭展示の戻り品などを、パナソニックの製造拠点やサービス拠点で再生して提供するものであり、家電のサーキュラーエコノミーの実現に貢献する取り組みになる。だが、これは単純に中古品を再生して販売するというものではない。パソナニックが取り組む「新・商売の基準」を実現する上での重要なピースのひとつであり、パナソニックファンを拡大するための新たな提案のひとつといえる。後編ではPanasonic Factory Refreshの狙いや、パナソニックファンを増やすための取り組みについて、パナソニック 執行役員 コンシューマーマーケティングジャパン本部長の宮地晋治氏に聞いた。

―― 2024年4月10日から、「Panasonic Factory Refresh」を新たに開始しました。まずは、この仕組みを教えてください。

宮地:パナソニックでは、2023年9月から、ヘアードライヤー ナノケアのリファービッシュ品を、サブスクリプション(定額利用)サービスで提供し、2023年12月から、ドラム式洗濯乾燥機と4K有機ELテレビのリファービッシュ品の販売を開始しています。また、2024年2月からは、卓上型食器洗い乾燥機(食洗機)の再生品においても、サブスクリプションサービスを提供してきました。今回新たに、ポータブルテレビ、ブルーレイディスクレコーダー、ミラーレス一眼カメラ、冷蔵庫のリファービッシュ品の販売を開始し、2024年9月からは、電子レンジと炊飯器を加えて、10カテゴリーにまで拡大し、これらを「Panasonic Factory Refresh」のブランドで展開することになります。

新販売スキームの対象となっている商品を中心に実施するもので、サブスクリプションサービスの契約終了後の商品や初期不良品、店頭展示の戻り品などを、パナソニックの製造拠点やサービス拠点で再生し、厳格な出荷基準を満たした商品に、1年間のメーカー保証を付けて、「Panasonic Store Plus」を通じて販売することになります。買い切り型での販売だけでなく、サブスクリプションサービスとして利用することも可能です。販売価格は、商品カテゴリーやニーズ、在庫状況、時期、商品個体の傷、使用期間などによって決まるため、固定されるものではありませんが、現時点では、冷蔵庫やドラム式洗濯乾燥機の場合、通常販売時の約2割引きで販売しています。

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