富士フイルム、手ブレ補正や被写体検出AFを強化した「GFX100S II」
マイナビニュース / 2024年5月16日 19時36分
富士フイルムは5月16日、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載するミラーレスカメラ「GFXシリーズ」の最新モデル「FUJIFILM GFX100S II」(以下、GFX100S II)を発表した。ラージフォーマットならではの豊かな階調表現と浅い被写界深度で立体的な表現を楽しめる。手ブレ補正や被写体検出AFを強化したほか、重さも約883gとGFXシリーズ最軽量に仕上げた。価格はオープンで、6月より発売する。
新開発の1億2百万画素の高速センサー「GFX 102MP CMOS II」と、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載するミラーレスカメラ。センサーは画素構造を改良し、飽和電子数を向上させることでISO80を常用感度として使え、従来機をしのぐ広いダイナミックレンジと低ノイズでの撮影を可能にした。センサーのマイクロレンズも改良し、縁部の光の利用効率を向上させ、レンズ周辺部の画質やAF精度を従来機よりも高めている。
Xシリーズで好評の「フィルムシミュレーション」は、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現の「REALA ACE」など全20種類を収録。被写体やシーンにあわせて、写真フィルムを選ぶ感覚で多彩な色表現が楽しめる。
ボディ内手振れ補正機構は5軸・最大8.0段となり、従来モデルから大きく進化。この機能を利用する「ピクセルシフトマルチショット」では、イメージセンサーを0.5画素ずつシフトさせて16枚のRAWファイル撮影。専用ソフト「Pixel Shift Combiner」で合成処理し、約4億画素の画像を生成できる。
AFは、アルゴリズムの改良により顔・瞳AFが進化。ディープラーニング技術で開発したAIによる被写体検出AFにより、動物・鳥・車・バイクなども検出できる。連射性能は最速7.0コマ/秒。AF予測アルゴリズムの搭載により、高い動体追従性が必要なシーンでもしっかりと被写体を追従してくれる。
動画撮影機能は、ISO100を常用感度として設定でき、4K/30P 4:2:2 10bitでの撮影が可能。トラッキングAF機能を搭載し、追従したい被写体をタッチで指定することで、複数の被写体が混在しても狙った被写体だけを捉え続けてくれる。記録メディアにはSDメモリーカード(最大2TB)を使用し、2枚まで挿せるダブルスロット仕様。USB Type-C接続で外部SSDへの記録にも対応している。
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