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大河原克行のNewsInsight 第288回 第2期GIGAスクールでAI活用・学校DX・PC改善を狙う、日本マイクロソフトの戦略

マイナビニュース / 2024年5月19日 15時53分

画像提供:マイナビニュース

日本マイクロソフトは、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「第15回EDIX(教育総合展) 東京」の開催2日目となる2024年5月9日に、日本マイクロソフト 執行役員常務 パブリックセクター事業本部長の佐藤亮太氏が、「AI時代に必要な学校教育を考える-Microsoft Education-」と題した特別講演を行った。教育分野に向けた日本マイクロソフトの基本戦略とともに、GIGAスクール構想第2期に対する方向性などについて説明した。また、教育現場におけるMicrosoft Copilotの活用事例についても紹介した。

佐藤事業本部長は、「マイクロソフトは、7年以上前から、Future-Ready Skillを理念に掲げ、これを製品開発などの根幹にしている。子供たちが、自分らしく活躍するためのスキルを身につけることを大切にしている」と前置きし、「子供たちが自分で決め、主体的に、協働的に学べる環境があること」、「教職員が働き方や教え方を選択や工夫できる環境があること」、「加速する社会の変化に適応できる環境があること」の3点を、理想の姿に位置づけた取り組みを進めていることを示した。

さらに、GIGAスクール構想第2期の注力エリアが、この3点に準拠した取り組みになることを強調。特別講演では、「GIGA 端末をもっと使いやすく」、「校務DXと先生の働き方改革」、「新しいテクノロジーの積極的な評価・導入」という観点から、GIGAスクール構想第2期に対する方向性を打ち出した。

「GIGAスクール構想第1期において、様々な学びと気づきがあった。これを生かしていく。また、生成AIを活用すると教え方や学び方が変わるというシナリオも提案してきたい」と抱負を述べた。
「Windowsは遅い」という声に徹底的に向き合う

ひとつめの「GIGA 端末をもっと使いやすく」では、「第1期以降、Windowsは端末の管理が大変だという声を、現場から数多くもらった。OSのアップデートなどにより、Windowsが原因となって学びを止めたという指摘があり、GIGAスクール構想を支える企業の1社として本当に申し訳なく思っている。ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と、教育関係者が数多く詰めかけた会場において、深々と頭を下げて陳謝した。特別講演の場としては、異例のことだといえる。

その上で、「しかし、日本マイクロソフトは、日本に根ざし、長年に渡って日本の教育を良くしていきたいという思いで活動をしてきた。今回の第2期に向けても、大きな改善をしている」と述べた。

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