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収入を決めるのは遺伝か親の七光りか:行動遺伝学者 安藤教授に聞く.2

ニューズウィーク日本版 / 2017年2月24日 16時30分

遺伝的多様性をもつ人たちの誰もが、自分の欲望と他者の間で、折り合いを探る。そしてどんな遺伝的組み合わせで生まれてこようと、生まれてきた以上、そのすべてがきちんと生きていける仕組みを作り続けようとする。政治も科学と同じくデータに基づいて人々の不満を改善し、システムの不具合を検証し、また別のところで不具合が出たらそれを改善していく。そのプロセスを試行錯誤で繰り返すしか、人類が、生命が、生き延びる道はないでしょう。AIやゲノム編集の技術なんかも、文化的意思決定や遺伝資源の均質化に向かうのではなく、遺伝的多様性、生物多様性という生命の本質に逆らわず、そういった方向に生かされるのであればいいんですが。

今の世界は「こうすべきだ!」という感情論を唱える人が現れて、それが人々を扇動していますが、そういう時代はさっさと通過してもらいたいものです。そういう意味で、人類史はまだ始まったばかりなのかもしれません。

<プロフィール>
安藤 寿康(あんどう じゅこう)
1958年 東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。教育学博士。専門は行動遺伝学、教育心理学。主に双生児法による研究により、遺伝と環境が認知能力やパーソナリティに及ぼす研究を行っている。著書に『遺伝子の不都合な真実』(ちくま新書)、『遺伝マインド』(有斐閣)、『心はどのように遺伝するか』(講談社ブルーバックス)など。


山路達也


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