ニジェールで反米加速...接近するのは「あの国」
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月23日 13時0分
ノズモット・グバダモシ(ジャーナリスト)
<米政府高官の「尊大な態度」を理由の1つに米軍の撤退を求める大規模な抗議デモが勃発>
西アフリカのニジェールの首都ニアメーで4月13日と14日、米軍の撤退を求める大規模な抗議デモが行われた。
昨年7月のクーデターで権力を掌握したニジェールの軍事政権は、3月にアメリカとの軍事協定破棄を表明。その理由の1つとして軍報道官は、ロシアやイランとの関係について自分たちをたしなめようとした米政府高官の「尊大な態度」を挙げていた。
ニジェールは昨年、旧宗主国フランスの大使と軍隊を追放し、EUとの不法移民対策の協定も破棄している。
イスラム過激派との戦いを続けるニジェールが距離を縮めているのがロシアだ。今回のデモ直前の10日には、昨年12月に合意した防衛協定に基づき、ロシアの対空防衛システムがニジェールに到着した。
アメリカにさらなる打撃を与えたのは、軍政トップが駐ニジェール中国大使と会談したこと。ニジェール指導部はイラン政府高官とも会合を重ねている。米国務省は19日、ついに米軍の撤退で同国と合意した。
From Foreign Policy Magazine
この記事に関連するニュース
-
米軍、ニジェールから撤退開始=9月15日までに完了
時事通信 / 2024年5月19日 23時29分
-
武力行使を伴わない外交はロシアに通用しない…プーチンの侵略を止めるために西側諸国がやるべきこと
プレジデントオンライン / 2024年5月5日 10時15分
-
米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
「越えてはならない一線」を明確に、バイデンがイスラエルの戦争拡大を防ぐためにやるべきこと
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月24日 15時8分
ランキング
-
1全裸絶叫男、湖畔の公園でジョギング中の女性殺害 スイス
AFPBB News / 2024年5月23日 10時8分
-
2韓国、「スパイ」在日男性に無罪 再審で高裁、冤罪50年
共同通信 / 2024年5月23日 18時10分
-
3日中韓首脳、27日に会談=4年半ぶり、共同宣言発表へ
時事通信 / 2024年5月23日 19時28分
-
4パレスチナを国家承認へ 欧州3国、イスラエル反発
共同通信 / 2024年5月22日 22時19分
-
5親イラン勢力幹部ら会合=ライシ師弔問、「反イスラエル」確認
時事通信 / 2024年5月23日 20時24分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください