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スジアオノリ、陸上養殖へ 伊江漁業協同組合が管理運営 組合長「マグロに次ぐ収入源に」と期待

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月24日 5時5分

伊江島に完成した陸上養殖場施設=伊江村川平(同村役場提供)

 【伊江】青のりの原料となるスジアオノリの陸上養殖場が沖縄県内で初めて伊江村川平でオープンした。伊江漁業協同組合が施設を管理運営し、年間10トンの出荷を見込む。売り上げ目標は約8千万円。7月ごろには新商品「琉球あおのり」として販売される予定だ。

 沖縄北部連携促進特別振興事業を活用した施設で、総事業費は約8億2300万円。50トン1基、5トン165基、2トン5基の水槽があり、約23度の地下海水をくみ上げて種苗を育てる。高知大学と海藻加工業の阿波市場(徳島県)が技術支援する。

 スジアオノリは青のりの中で最も香りがあり、高値で取引される。代表的な産地は徳島県や高知県。一方、近年は地球温暖化の影響で全国的に生産量が激減している。

 高知大学の平岡雅規教授は「温暖な沖縄で安定供給できれば陸上養殖生産のモデルとなり、全国への波及が期待できる」と話す。阿波市場の上野伸介代表取締役は「ブランディングに力を入れ、ポテトチップスを手がける大手メーカーに積極的に売り込んでいく」と意気込んだ。

 「順調にいけばソデイカ、マグロに次ぐ収入源になる」と期待するのは、伊江漁協の八前隆一組合長。職員2人を配置し、パート10人を雇う予定だ。

 23日に開かれた落成式には、名城政英村長や北部市町村長ら関係者約100人が出席。名城村長は「雇用創出や新規漁業者の増加など、漁業者の経営基盤強化を目指す」と述べた。

 養殖場の敷地面積は約1871平方メートル。加工・管理施設には種苗育成部屋や洗浄機、脱水機、乾燥機などがある。(北部報道部・下地広也)

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