沖縄県議選 わたしが見る街の課題 豊見城市区(定数2)と糸満市区(定数2)
沖縄タイムス+プラス / 2024年5月20日 7時0分
[2024県議選 6.16 わたしが見る街の課題](10)
豊見城市区、糸満市区(いずれも定数2)の立候補予定者からは物価高騰の影響を受ける第1次産業への支援や交通などのインフラ整備が必要との声が上がった。
豊見城市区 (定数2)
1次産業強靱化図る 島袋大氏(51)=自民
強い沖縄経済を支える第1次産業の強靱化(きょうじん)を図っていく。その実現のため、農業ビニールハウスの修繕整備費拡充が求められている。また、物価高騰で肥料、飼料価格も高騰しており、深刻な影響を受けている農業、畜産業への支援拡充が急務だ。
教育施策充実に努力 瀬長美佐雄氏(62)=共産
子育て世代や年少人口が多いので子育て、教育等の施策充実に努める。野菜やマンゴー、ミニトマトなどの産地であり農業漁業の振興を図る。瀬長島が観光スポットとなり交通渋滞解消が課題、公共交通網やLRT、フィーダー交通整備等総合的な対策に取り組む。
糸満市区(定数2)
市庁舎を高台に移転 新垣新氏(49)=自民
東日本大震災の教訓を生かし、現市庁舎を高台(南部病院跡地)への早期移転実現に向けて取り組む。現市庁舎の土地はリゾートホテルを誘致して税収を増やし糸満南小学校の津波対策校舎への建て直し、潮崎地区のコミュニティーセンターの新設などに役立てる。
県政と連携し活性化上原徳一郎氏(64)=共産
糸満は沖縄戦終(しゅう)焉(えん)の地、平和の発信地である。農産物、水産物の市場が整備され、工業団地もある。那覇からのアクセスがよく、旧暦文化を重んじる人が住み、地域の資源を生かしたポテンシャルがある。県政と連携した、地域活性化に取り組む。
救急担う病院が必要 玉城哲郎氏(38)=無所属
南部病院の撤退後、友愛会によって地域医療が維持されたが、それも豊見城市に移転した。それにより糸満市には総合病院も緊急を担う病院もない。特に、夜間の急病時の対応は命に関わる。そのため、県立の総合病院と夜間救急センターが必要だ。
渋滞解消に鉄軌道を 大田守氏(65)=維新
交通渋滞解消のための鉄軌道等の導入やデマンド交通による交通弱者対策が必要だ。第3種漁港と離島航路の整備を行い、鉄軌道と合わせた交通結節点とする。スマート農業推進や水産業の振興に資する高度人材育成のため、沖縄水産高校に中高一貫校を設置する。
小中の給食費無償に 玉城安男氏(76)=無所属
糸満市議時代から親から子への貧困の連鎖に関心があり、全県的な問題でもあり支援が必要だ。18歳までの医療費と小中学校の給食費無償化を訴えたい。また、糸満市真栄里地区への企業誘致を進め、糸満市の税収が上がるように尽力したい。
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