クロアチアと沖縄を音で結ぶ ピアニスト西井葉子さん、満席の聴衆を魅了「心を奮い立たせてくれた」

クロアチアと那覇市の文化交流事業リサイタルで演奏するピアニストの西井葉子さん＝19日、那覇市・那覇文化芸術劇場なはーと（金城健太撮影）

　クロアチアと日本を拠点にするピアニスト、西井葉子さんのリサイタルが19日、那覇文化芸術劇場なはーと小劇場であった。西井さんはクロアチアの作曲家の作品や沖縄の曲などを演奏。満席の聴衆に「クロアチアとの縁が沖縄まで広がってうれしい」と語った。

　クロアチアと那覇市の文化交流事業、能登半島地震復興支援チャリティーとして開催され、リサイタルの収益金など100万円を寄付する。

　西井さんは、クロアチアの女性作曲家で、昨年生誕100年だったドラ・ペヤチェヴィッチさんの「ピアノソナタ　変ロ短調Op.36」などを演奏した。CDで聞いていたという蔦井進さん（48）は「初めて生で鑑賞できた。心を奮い立たせてくれる曲だった」と感激していた。

　主催は在那覇クロアチア共和国名誉領事館。協賛はホテルパームロイヤルNAHA国際通り、沖縄タイムス社。後援は那覇市。（社会部・真栄里泰球）