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胃もたれには「健胃薬」? それとも「消化薬」? 薬剤師に聞いて分かった「市販の胃薬の選び方」

オトナンサー / 2024年4月26日 20時50分

市販の胃薬、実はかなり種類が多い!?

 ドラッグストアの「胃薬」の売り場を見てみると、かなり多くの種類の商品が並べられていることに改めて気付きます。確かに「胃痛」といっても、その痛みの種類はさまざま。しかしそれぞれの症状に合わせた市販薬を選ぶとなると、悩んでしまいがちではないでしょうか。そこで、胃痛の症状に合わせた「市販の胃薬の選び方」について、薬剤師の真部眞澄さんに教えていただきました。

■市販の胃薬は主に6種類

Q.市販の「胃薬」にはどんな種類があるのですか。

真部さん「市販で売られている胃薬は、主に『健胃薬』『消化薬』『制酸薬』『胃粘膜保護薬』『H2ブロッカー』『鎮痙薬(ちんけいやく)』の6種類に分けられます。

胃痛といっても原因や症状の出方はさまざまあるので、自分の胃痛が『どういう胃痛なのか』を判断して、それぞれに対応する薬を選ぶことが重要ですね」

Q.「胃もたれや消化不良のような感じがする」という胃痛には、どの胃薬を選ぶとよいですか。

真部さん「胃もたれや膨張感の他、『なんだか胃が弱ってきている感じがする』というときには『健胃薬』を用いましょう。健胃薬は主に生薬の成分で構成されていて苦みがあるのですが、その苦みや香りが胃を刺激することにより、胃の働きを活性化させる作用があります。

また、食べ過ぎた後や飲み過ぎた後に『なんだか胃の調子が悪いかも』というときには、消化を助ける成分が豊富な『消化薬』がおすすめです。消化薬は複数の消化酵素で構成されていて、『痛みはないけれどなんだか食欲がない…』というときにも使われます」

Q.では、ストレスなどによる「キリキリするような痛み」にはどの種類がよいでしょうか。

真部さん「ストレスが原因の胃痛は、自律神経が胃を過剰に緊張させることで起こることがあります。キリキリとした痛みをまず取るには『鎮痙薬』の種類がおすすめです。

『鎮痙薬』は『鎮痛鎮痙薬』の略で、消化などの問題ではなくストレスや緊張などからくる、自律神経の乱れによって発生する痛みに対して有効です。自律神経の副交感神経が優位になると、交感神経とのバランスを取ろうとして胃の筋肉を収縮させてしまうことがあります。この収縮運動を和らげることで、キリキリした痛みが抑えられるという仕組みです。

しかし、これは一時的な現象なので、しばらく続く軽い胃痛の場合は、症状に合わせて『制酸薬』『H2ブロッカー』『胃粘膜保護薬』もおすすめです。慢性的な場合は漢方薬もいいと思います」

* * *

 薬の効果を高めるためには、今、薬を必要としている症状がどのような原因で、どのような状態なのかを見極めることが重要です。胃薬にはたくさんの種類がありますから、もしどれを購入すればいいのか迷ってしまったときは、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者と相談して決めましょう。

オトナンサー編集部

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