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主治医が思わず困惑……!?私のがん治療の方針をめぐって姉と本気で言い争ってしまった理由【子宮頸がん日記#9】(前編)

OTONA SALONE / 2024年1月28日 20時30分

40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。子宮頸がんになるまでの経緯や治療法、その時々に思ったことや女性としての生き方などを包み隠さず綴ります。

【連載 子宮頸がん日記#9】前編

仕事も好調、酒量も減り、ヨガも始めて毎日健康に過ごす日々。
産婦人科で処方された低用量ピルを服用していたのでPMSも改善されていました。生理の出血量も一時的にはおさまっていましたが、月によっては出血量が多いときも。

まぁ、でも生理なんて大体みんなこんなものだよね、と特に気にしていませんでした。

 

そんなとき父が倒れたという知らせが…

そんなある日、姉から連絡が。

「今ママから電話があって、パパが倒れたって。もうダメかもって言ってる。とりあえず今、会社から実家に向かっているところだから、また連絡するね」とのこと。

父は肺がんでした。
定年退職を翌年に控えた最後の会社の健診にて、肺に影が見つかり、都内のがんセンターで何度も検査を行った結果、肺がんであることが判明しました。

がんがわかったとき、父は私には絶対言うなと念を押していたそうです。嫁に行き、海外で子育てをする私にいらぬ心配をかけるな、と。

 

以前帰国した際に父の了承を得てパソコンを借りたところ、複数のがん関連のサイトがブックマークされているのを見つけました。

「なんでこんなにがん関連のサイトをブックマークしてるの?誰かがんなの?」と純粋に聞くと、父は「人のパソコンを勝手に見るな!」と激怒。

「いやいや、サイドバーに思いっきりブックマークが表示されてるし、勝手に見たわけじゃないんだけど。そもそもパパの了承とったし」と言い返す私。(なんて生意気な娘!)

私が鈍感なのかなんなのか……。その頃まわりにがんになる人がいなかったこともあり、まさか父ががんだとは、思いもよらなかったのです。

 

肺がんと診断された父は、まず腫瘍を小さくするために、抗がん剤治療を始めました。

お見舞いに行った姉は、抗がん剤に苦しみうずくまる父の姿を見て、また、娘がお見舞いに来たから必死に姿勢を正して取り繕おうとする父を見て、涙をこらえるのが大変だったそう。

 

父が抗がん剤治療で苦しむ姿を見ていた姉は

姉は、父が抗がん剤に苦しむ姿を間近で見てきました。
だからこそ妹に苦しい思いはさせまいと、私の子宮頸がんの抗がん剤治療に関してもかなり口をはさんできたのです。(妹思いであってこそなのですが、正直少々厄介だった……笑)

 

一度、主治医を交えて私のがん治療の治療方針を話し合っている最中、手術をして抗がん剤をなしにするか、手術をしないで抗がん剤をするかという二択になったことがありました。
手術したくない私と、抗がん剤を受けさせたくない姉の考え方の違いから言い合いになり、目の前にいる主治医を困惑させたことも。

 

この時は結局どちらにするかを決めることができず、医師の判断に従ってがんセンターでPET-CT検査(※がんのある部位や形態を特定できる検査)を受けて、その結果次第で治療方針を決めようということになりました。結果として抗がん剤治療を受けることになったのですが、その経緯はまたお話しするとして、話題は父に戻ります。

がんセンターでPET-CT検査

抗がん剤治療をしていた父ですが、あまりに治療が辛く、一旦お休みをしていました。もう治療をせずに自然に任せて生きると、富士山登頂をしたりと、好きなように過ごしていたのです。

しかしある日吐血したそうで、それをきっかけに死をリアルに感じ、再度治療をしようと決心したとのこと。その際、主治医が再治療をする上で副作用が起きる可能性があるので、ある程度心の準備はしておいたほうが良いと伝えたそうです。

そこで姉は行動に出ます。治療を再開する前に私が父に会っておくべきだと判断し、父ががんであることを初めて私に話したのです。

▶▶【後編へ】人生観が変わった瞬間。肺がんで亡くなった父の死が私にもたらしたものとは

 

≪執筆者・がんサバイバー・ヨガ指導者 Tomomiさんの他の記事をチェック!≫

 

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