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ウッドデザイン賞「奨励賞」受賞 生徒が育てた木で生徒が教室の机と椅子を作る、自由学園男子部80年の「木の学び」

PR TIMES / 2018年12月4日 16時40分

毎年、中等科1年生は教室で使う机と椅子を製作している。加えて植林活動で代々の生徒が育ててきたスギが利用可能となり、今年高等科2年生は来年の新入生のために木を切り出した。木工の下準備も上級生が行う。

◇独自の「木の学び」
自由学園男子部(中等科・高等科)では、自由学園の教育理念「生活即教育」に基づき、教室での学習にとどまらない「実学」を重んじてきました。
その中で木工にも力を入れるようになり、1940年より全員が寮の机を作ることが始まり、その伝統は、新入生全員が教室の机と椅子を製作する形で引き継がれて今に到っています。(男子部は、新入学の1年間は家の近い人も全員寮生活をしています。)
1950年には名栗(埼玉県飯能市)の学校林での植林・育林活動が始まり、近年では生徒が育てたスギを木工の材料として本格的に利用できるようになりました。これらの活動を通して、環境と生活のつながりを考える「木の学び」を実践しています。

◇ウッドデザイン賞2018奨励賞受賞
ウッドデザイン賞は「木で暮らしと社会を豊かにする モノ・コトを表彰し、国内外に発信するための顕彰制度」です。
「自由学園男子部80年の木の学び」は、「ウッドデザイン賞2018」のハートフル部門/コミュニケーション分野で上位賞である奨励賞(審査委員長賞)を受賞しました。表彰式は12月6日に開かれ、代表の生徒2名も参加する予定です。



◇自由学園男子部(中等科・高等科)について
自由学園は1921年にジャーナリストの羽仁もと子・吉一夫妻が創立。
男子部(中等科・高等科)は1935年に創設された。1学年1クラスの少人数制で、入学した1年間は全員が寮生活を送る。
自由学園の教育理念「生活即教育」に基づき、男子部は開学当初から「実学」を推進し、教室での学習に加えて、体験を通して学びを深め、実力を養うことを重視してきた。また、学校や寮をひとつの社会と捉えており、1日24時間の生活に生徒が責任を持ち、友と協力しながら主体的に運営することを通して、頭も体も心も育まれて「よく生きる人」となれるようにと日々努めている。

■植林と木工を通して
植林活動や教室の机・椅子作りも男子部独自の「実学」のひとつである。
生徒自身が植林地で木を育て、その材を活用する中で、日本・世界の森林の循環にも視野を広げ、持続可能な社会の実現を自分たちの生活と結びつけて考えられたらと願っている。

■男子部の「木の学び」に関するパンフレット(pdf画像 A4両面)
「木の学び 植林活動から木材利用へ 生徒の歩み」
https://www.jiyu.ac.jp/blog/wp-content/uploads/2018/11/ecd088a75cbf8ad586791a3e8c67019e.pdf

■所在地
東京都東久留米市学園町1ー8ー15
TEL 042-422-3111(学園代表)
MAIL info@jiyu.ac.jp
URL https://www.jiyu.ac.jp

◇ウッドデザイン賞2018奨励賞を受賞 自由学園男子部80年の「木の学び」 
[画像1: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-797427-0.jpg ]

ウッドデザイン賞は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する顕彰制度。第4回となる今年は、393点が応募し、189点が受賞。その中から25点が最優秀賞、優秀賞、奨励賞に選出された。

「自由学園男子部80年の木の学び」は、ハートフル部門のコミュニケーション分野で教育・研修システムとして自由学園男子部(中等科・高等科)がエントリーし、長年続けてきた生徒による植林活動と新入生による教室の机・椅子の製作等の活動が評価され、上位賞のひとつ奨励賞(審査委員長賞)を受賞した。
表彰式には、男子部の代表の生徒2名も参加する予定。
※自由学園WEBサイト受賞関連記事 https://www.jiyu.ac.jp/blog/info/68480

■表彰式
12月6日(木)11:30~12:30 
東京ビッグサイト「エコプロ2018」イベントステージ
主催:ウッドデザイン賞運営事務局/特定非営利活動法人活木活木(いきいき)森ネットワーク/公益社団法人 国土緑化推進機構/株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所
(林野庁補助事業)

■ウッドデザイン賞公式サイト 
https://www.wooddesign.jp/
ウッドデザイン賞の詳細は、上記公式WEBサイトを参照のこと。
※表彰式をご取材くださる方は、事前にご連絡ください。

◇教室の机・椅子作り
男子部では開学当初より「実学」を進める中で木工にも力を入れるようになり、学校や寮の生活で使用する木製品を生徒自身が作るようになった。
1940年より全員が寮の机を作ることが始まり、その伝統は、新入生全員が教室の机と椅子を製作する形で引き継がれて今に到っている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-566222-4.jpg ]

現在、新入生は夏休み前に椅子を作り、机を2学期末と3学期末に時間を取って作っている。
中等科1年生で製作した机と椅子は、本人が6年間教室で使用している。
[画像3: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-573768-13.jpg ]


[画像4: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-872751-5.jpg ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-778783-6.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-655115-7.jpg ]

■新入生は机と椅子を作る際に、木工の基礎を学ぶ。
のこぎりを引く、丁寧な組み立て、接着方法、木ネジやダボの扱い、数種類の紙やすりで磨く仕上げ、オイルやウレタンでの塗装方法。
また、この工作の中で、クラス全員と協力することも経験する。ものづくりの楽しさ、木製の家具の味わいなども感じて、感性も育まれることを願っている。

■木工の下準備
中等科1年生が製作するための材木の加工など下準備は、高等科2年生が教師と共にしている。
2015年12月には、学内に4代目となる新木工所が建ち、工作機械も増えて、木工をしやすい環境が整ってきた。(木工所は男子部が管理しているが、全校で利用している。)

■過去の生徒による製作物
食堂で使うベンチやサイドテーブル、すのこ等も必要に応じて生徒が制作して来たものを使用している。
その他寮で使う机や脇箱など、その時々にさまざまな物を制作してきた。


◇植林活動について
男子部の植林活動は、1950年に名栗(埼玉県飯能市)の学校林で始められた。
創立者の一人羽仁吉一は、男子部開学当時から、男子生徒に山での生活、植林を経験させたいと考えていたという。
生徒の手で山小屋を建てることから始め、地ごしらえ、苗の植え付け、その後は下草刈り、節をなくすための枝打ち、間伐、道の整備等を代々の生徒が引き継いでしてきた。
毎年高等科2年生が春と秋に山小屋に数日泊まり、電気もガスも引かれていない山中で、生徒が協力して自炊をしながら作業をしている。
[画像7: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-414004-9.jpg ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-407442-10.jpg ]

[画像9: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-376610-11.jpg ]

■今年度の植林活動
植林活動は毎年高等科2年生がしている。1学期にも実施したほか、最近では、10月に高等科2年生のクラスが半分に分かれて名栗の植林地で4泊5日のワークキャンプをした。
前期:10月15日(月)~19日(金) 後期:10月22日(月)~26日(金)
来年の新入生が使う材木のための木の伐採や運搬、道作りその他整備を行った。

■活動の様子(自由学園男子部WEBサイトブログより)
1.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65582
2.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65605
3.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65614

間伐した材木は、これまでにも木工品の部材として、また美術工芸作品の制作の材料などに活用してきた。成長した木材の活用がいよいよ本格的に始められる段階となり、新入生の机・いす作りの材木での活用も始まっている。

◇自由学園の「木の学び」の関連情報

■男子部の「木の学び」に関するパンフレット(pdf画像 A4両面)
「木の学び 植林活動から木材利用へ 生徒の歩み」
https://www.jiyu.ac.jp/blog/wp-content/uploads/2018/11/ecd088a75cbf8ad586791a3e8c67019e.pdf

■自由学園WEBサイト 自由学園全体の「木の学び」紹介ページ
https://www.jiyu.ac.jp/activity/environment.php
植林活動紹介パンフレットデータ他、女子部(中等科・高等科)や最高学部(大学部)の「木の学び」、植林地の木を用いて建てられた新校舎「自由学園みらいかん」のことなどが掲載されています。
トップページ→「特色ある教育実践」→「自然・環境とのつながり」内「自由学園の木の学び」の欄


◇学校法人自由学園 沿革  https://www.jiyu.ac.jp
[画像10: https://prtimes.jp/i/5382/6/resize/d5382-6-456910-1.jpg ]

1921年、日本で最初の女性新聞記者羽仁もと子とその夫でジャーナリストの羽仁吉夫妻が創立。
設置校:幼児生活団幼稚園/初等部(小学校)/男子部(中等科・高等科)/女子部(中等科・高等科)/最高学部(大学部)
3人の娘の親であり、熱心なクリスチャンであった羽仁夫妻は、知識を詰め込む画一的な学校教育に疑問を感じ、子どもたち自身の中にある自ら学びたいという意識を引き出して育てる、家庭的な学校を創ろうと考えた。
現在は幼稚園から大学部までの一貫教育をしている。加えて乳幼児とそのご家族の方のための活動をはじめ、45歳以上対象のリビング・アカデミーも開校し推進している。

自由学園では、「よい教育」の土台には、「よい生活」がなくてはならない、日々の生活の中に学びがあるとする「生活即教育」の理念に基づき、年齢と成長に応じた丁寧な生活づくりに努めている。
約5000本を数える樹木のある10万平方メートル (約3万坪)の自然豊かなキャンパス全体を学びの場とし、季節の移り変わりに直接触れ、実感を伴った知識を積み重ねる学習・研究をしている。
中等科以上は寮があり、国内各地、また海外から入学している。
幼児生活団通信グループでは、全国各地・海外在住の会員がその幼児教育を受けている。

自由学園明日館(東京都西池袋)は、自由学園の創立時の校舎で、米国の建築家フランク・ロイド・ライト設計。現在は重要文化財として一般に公開され、公開講座や催し等に利用されている。
東久留米市の自由学園の校舎はライトの弟子、遠藤新・楽父子による建築が多く、そのうちの5棟は東京都選定歴史的建造物として指定されており、キャンパスの景観に趣を添えている。

■本プレスリリースに関する連絡先
報道関係者の皆様には、上記自由学園男子部の活動および受賞についてご取材いただければ幸いです。
ご質問他ご連絡は、下記広報本部までお願いいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

自由学園広報本部 
〒203-8521 東京都東久留米市学園町1ー8ー15
TEL 042-428-2122
FAX 042-422-1070
MAIL kh@jiyu.ac.jp

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