MPI-3号投資事業有限責任組合へのLP投資について
PR TIMES / 2024年4月20日 17時40分
・日本発の革新的な医療機器開発スタートアップの支援
・日本の医療機器産業の国際競争力の強化
・国内の医療機器エコシステムの発展
株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、医療機器に特化したベンチャーキャピタルであるMedVenture Capital Management株式会社(以下「MedVenture」)が運営するMPI-3号投資事業有限責任組合(以下「MPI-3」)に対して、30億円のLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。
JICはオープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資の促進や投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
JIC はミッション達成のため、民間ファンドへの LP 投資や傘下のファンドによる企業等への投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
MPI-3に対するLP投資について
(1) JICの投資基準
JICの投資基準*では「Society5.0に向けた新規事業の創造の推進」等が重点投資分野として挙げられています。具体的には「AI、IoT、ロボットといった第四次産業革命に関する技術の社会実装の他、バイオ・創薬・ヘルスケア、モビリティ、宇宙、素材、電子デバイス等の国際競争力を持ちうる事業分野」に対する長期かつ大規模なリスクマネー供給が必要とされています。
※https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/
(2) 投資分野の現状
Society5.0の実現に向けて非連続なイノベーションを創出していくためには研究開発段階から上市までに長い期間と相当程度の資金を要するバイオ・創薬・医療機器といったライフサイエンス領域に取り組むスタートアップへの支援が極めて重要となります。世界的に医療機器市場は拡大が見込まれていますが、同市場をリードする米国では、医療機器の開発・臨床試験をスタートアップが担い、有効な臨床データが得られた段階で医療機器関連企業に事業を売却し、エグジットを果たした起業家等が再度創業したり、同分野のスタートアップに投資や支援を行うといった循環型のビジネスモデルが定着しており、医療機器開発スタートアップを育むエコシステムが確立しています。一方、日本では、医療機器開発スタートアップの数は極めて少なく、同分野におけるオープンイノベーションが十分に浸透しておらず、医療機器開発スタートアップに対する民間投資資金も、依然として十分でない現状があります。その結果、日本には臨床ニーズを解決する有望なアイデアは存在するものの、その事業化が行われず、日本の医療機器産業の競争力に繋がっていないことが課題となっています。
(3) MPI-3について
MedVentureは、日本に米国、特にシリコンバレーのような医療機器エコシステムを構築するべく、国内外で使われる革新的な医療機器を開発する日本発のスタートアップの創出をミッションとし、医療現場でのニーズを基にインキュベーションを行い、医療機器関連企業へのM&Aによるエグジットを目指す投資戦略を掲げています。また、医療機器関連産業に携わる人材の輩出や国内の医療機器関連企業のマインドセット醸成等の教育・啓発活動に取り組むほか、国内の医療機器関連企業に対して、海外のスタートアップに関するM&Aの機会や、最先端の業界動向を提供する等、オープンイノベーションを促進することで、国内の医療機器エコシステムの発展に寄与することを目指しています。
JICはMPI-3へのLP投資を通じて、民間投資資金が十分ではない医療機器領域へのリスクマネーの供給を拡大し、日本発の革新的な医療機器を開発するスタートアップの創出を加速させることを期待しています。また、MPI-3の投資先スタートアップのM&Aや事業提携等により、日本の医療機器エコシステムの発展や、日本の医療機器産業の国際競争力の強化に繋がることを期待しています。更に、MedVentureのガバナンス構築や体制整備等をサポートし、国内では稀有な医療機器投資に特化する同社の持続的な成長を促すことで、国内の医療機器エコシステムの更なる発展に繋がっていくことを期待しています。
<MPI-3>
名称 :MPI-3号投資事業有限責任組合
設立 :2024年
存続期間:10年(最長2年間の延長が可能) GP :MedVenture 3有限責任事業組合
<運用会社概要>
名称 :MedVenture Capital Management株式会社
設立 :2023年
所在地 :東京都中央区
代表取締役社長 :大下 創
(参考)JIC のファンド投資戦略
[画像: https://prtimes.jp/i/126311/13/resize/d126311-13-86b63525f569104463d9-0.png ]
(参考)JIC のLP投資のねらい
(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。
(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
1.投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
2.投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
3.投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。
株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、Society5.0に向けた新規事業の創造の推進、ユニコーンベンチャーの創出、地方に眠る将来性ある技術の活用、産業や組織の枠を超えた事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。
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