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男性型脱毛症と女性型脱毛症の進行経路の違いが判明 トリコスコピー(毛や毛包周囲を拡大鏡によって診断する方法)による臨床研究

PR TIMES / 2024年2月20日 12時45分

新たな脱毛症治療法の開発に役立つ可能性に期待-東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage(ノアージュ)院長 上島朋子医師-



 リゾートトラスト株式会社のグループ企業である株式会社アドバンスト・メディカル・ケア(東京都港区、代表取締役社長:古川哲也)が運営支援を行う東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage(ノアージュ)院長 上島朋子医師による「トリコスコピー像から判明した男性型脱毛症と女性型脱毛症の進行経路の違い」が、美容皮膚・ヒト臨床ジャーナル「Journal of Cosmetic Dermatology(JCD)」2024年1月号に掲載されました。

・従来、男性型脱毛症(MAGA)と女性型脱毛症(FPHL)は、同様の経過をたどり進行するといわれてきた。また、男女の違いを含めてトリコスコピー(毛や毛包周囲を拡大鏡によって診断する方法)による男女比較が充分なされてこなかったため、有効な治療法を選択するのが困難であった。

・本臨床研究の結果、男性型脱毛症と女性型脱毛症の進行経路には違いがあることが明らかになった。これにより、男性型脱毛症と女性型脱毛症の進行要因に関する新たな仮説が立てられ、新規治療法の開発に役立つ可能性が見えてきた。特に、個々の患者に対する治療法の選択において、これらの進行経路の違いを考慮し、従来の一律的な治療法とは異なるアプローチが必要であることがわかった。

・本臨床研究の論文が美容皮膚・ヒト臨床学術ジャーナル「Journal of Cosmetic Dermatology(JCD)」2024年1月号に掲載※1 。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocd.16177


※1 論文タイトル:Divergent progression pathways in male androgenetic alopecia and female pattern hair loss: Trichoscopic perspectives
【研究目的】
本研究の目的は、男性型脱毛症(MAGA)と女性型脱毛症(FPHL)の性差による特徴を調べると同時に、臨床段階におけるこれらの病態の進行程度を明らかにすることです。

【研究背景と方法】
これまで、トリコスコピー(毛や毛包周囲を拡大鏡によって診断する方法)による男女比較が充分なされてこなかったため、有効な治療法を選択することが困難でした。本研究では、男性型脱毛症126例と女性型脱毛症57例を対象として、9つの定量的トリコスコピー因子を詳細に分析しました。

【結果】
9つの定量的トリコスコピー因子のうち、毛髪直径と1毛包あたりの毛髪数は男女ともに脱毛症進行度と強い相関を示しました。脱毛評価のために従来使われてきた毛髪密度は、女性型脱毛症では臨床病期との相関が弱く、男性型脱毛症では全く相関が見られませんでした。
加えて、男性型脱毛症では毛髪直径の段階的な減少で始まり、次いで毛包あたりの毛髪数が減少するという特徴がありました。一方、女性型脱毛症では逆の進行経過がみられました。

【研究総括】
本臨床研究から、脱毛症の進行度に応じて見られる定量的トリコスコピー因子の変化は男女で異なることが判明しました。
進行の経路は、
・経路1:毛髪直径の減少に反映される毛包の小型化
・経路2:1毛包あたりの毛髪数の減少に反映される毛包周囲微小環境の機能障害
があり、男性型脱毛症(MAGA)は経路1から経路2へと進行しますが、女性型脱毛症(FPHL)は経路2から始まり、経路1へと進行していました。
本研究による知見は、男性型脱毛症と女性型脱毛症の治療法の開発に役立つ可能性があるとともに、患者個々人に対する治療法の選択にも有用であると考えられます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47917/125/47917-125-eaf8ed1ec19ab1e1673d525b67db7311-1547x757.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
MAGA(男性型脱毛症)とFPHL(女性型脱毛症)における異なる進行経路。FU…毛包単位あたりの単毛 APM…毛乳頭筋 上島 朋子医師 Journal of Cosmetic Dermatology(JCD)論文掲載より
<参考情報:試験方法>
対象者:日本人男性脱毛症患者様126名(頂部脱毛)/日本人女性脱毛症患者様57名(前頭部~頭頂部脱毛)※
※東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage(ノアージュ)受診患者様
試験期間:2021年3月から2023年4月までの2年間
使用した統計解析:Spearmanの順位相関係数を用いて、各臨床病期間の9QTFの差の統計的有意性を評価。続いて、Mann-Whitney U検定を用いて、病期間、病期群間、若年、中年、高齢の各年齢群間において、選択したトリコスコピー値を比較。すべての統計値はp値<0.05で統計的に有意とみなされた。
【医師紹介】
上島 朋子(かみしま・ともこ)
医学博士
東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage(ノアージュ)院長
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47917/125/47917-125-cd0105c5edc94a62b22768c813e2e0f8-1085x1433.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
病理学の研究を経て皮膚科医になった経歴から、「肌」という繊細な臓器をまずしっかりと見つめ治療・施術をご提供することをモットーとする。「肌の健やかな美しさ」にこだわり、疾患の治療から先端美容医療、そして再生医療の研究まで手がける。1992 年新潟大学医学部卒業。1996 年新潟大学大学院修了。東邦大学医学部大森病院、栃木県立がんセンター、財団法人鎌倉病院皮膚科部長を経て 1999 年より 10 年間、神奈川美容外科クリニックに非常勤医師として勤務。2016年8月よりノアージュ勤務、2018 年 5 月より東京ミッドタウン皮膚科形成外科 Noage(ノアージュ)院長に就任。



<所属学会>
日本皮膚科学会/日本美容皮膚科学会/日本再生医療学会

【東京ミッドタウン皮膚科形成外科 Noage(ノアージュ)】
・所在地: 〒107-6206 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー6F
・TEL: 03‐5413-0082(月-金 10:00~19:00、土・祝 10:00~18:00)
・院 長: 上島 朋子 (かみしまともこ)
・URL: https://www.noage-amc.com/

【株式会社アドバンスト・メディカル・ケア】
会員制ホテル事業などを展開するリゾートトラスト株式会社のグループ企業。東京ミッドタウンクリニックをはじめ、全国の医療施設のプロデュースを行い、日本の長寿社会において“より健康に”“より美しく”生きるためのベストソリューションを提案。メディカルサービスだけではなく、医師監修による高付加価値サプリメントや、化粧品開発、さらにフェムテック/フェムケア商品の開発など、積極的に取り組んでいます。

・所在地: 〒107-6206 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー6F
・設 立: 2006年2月
・代表者: 代表取締役社長 古川 哲也
・資本金: 200,000,000円
・主な業務内容: 医療施設の運営支援ならびにサプリメント・化粧品の企画、販売など
・URL: https://www.amcare.co.jp/

■株式会社アドバンスト・メディカル・ケア運営の女性医療サイト「アイラシイ」: https://www.ilacy.jp/

※本リリースに記載している内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※本リリースの内容やデータ等、メディア掲載以外の二次利用はご遠慮ください。

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