天涯孤独な女性歌人・鳥居の壮絶で感動的な半生! ノンフィクション『セーラー服の歌人 鳥居』と歌集『キリンの子 鳥居歌集』2月10日同時発売!
PR TIMES / 2016年2月2日 10時31分
アスキー・メディアワークス
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)アスキー・メディアワークスでは、母の自殺や小学校の中退、施設での虐待、ホームレス生活などを体験し、今は歌人として活動する鳥居(とりい)の半生を描いた感動的なノンフィクション『セーラー服の歌人 鳥居 拾った新聞で字を覚えたホームレス少女の物語』と、歌集『キリンの子 鳥居歌集』を、2016年2月10日、2冊同時に発売いたします。
[画像1: http://prtimes.jp/i/7006/2089/resize/d7006-2089-394042-1.jpg ]
「鳥居」という名で活動している歌人がいます。
2歳で両親が離婚、小学5年の時には目の前で母に自殺され、その後養護施設で育ちました。施設では虐待やいじめが日常的で、殺伐とした生活。その中で心が萎え枯れきってしまい、不登校に。
施設を出て祖母のもとに身を寄せたものの、すぐ一人暮らしに。親戚にも疎まれ、脅迫から逃れるためにDVシェルターにも入りました。その後、里親のもとも追われるように出て、ついにはホームレスに――。
現実が何もかも嫌になってしまったDVシェルター在籍時に、図書館で見つけたのが「短歌」。ある歌人の歌集を手にし、目にした短歌が、彼女の人生を変えました。「生きづらい現実」から逃れさせてくれたのです。
「鳥居」は短歌に憧れ、独学で歌を作り始めました。それは人々の心を揺さぶり、支持を広げ始めています。「鳥居」は短歌に出会い、「人生を自分で作って生きてゆけるかもしれない」と思えるようになりました。そして自分と同じように「生きづらさ」を抱えている人に、「絶望」や「自殺」から逃れるための手段として、短歌を詠み、作ることを勧めたいと、小さな講演や短歌会を実施しています。
「つらいことばっかりでも、なぜ人は生きないといけないのか?」と問い続ける、今も複雑性PTSDという病いと共に生きる天涯孤独の歌人・鳥居。彼女の壮絶で感動的な半生を新聞社の文化部記者が綴るノンフィクションと、自身による初の歌集にぜひご注目ください。
■ノンフィクション『セーラー服の歌人 鳥居』概要
[画像2: http://prtimes.jp/i/7006/2089/resize/d7006-2089-781647-2.jpg ]
【書名】セーラー服の歌人 鳥居
拾った新聞で字を覚えたホームレス少女の物語
【著者】岩岡千景(いわおか ちかげ)
【仕様】四六判・並製
【ページ数】272ページ
【定価】本体1,300円+税
【ISBN】978-4-04-865632-0
【書店発売日】2016年2月10日(水)
【発行】株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス
【特設サイト】http://amwbooks.asciimw.jp/sp/torii/
《 鳥居の短歌(本書より抜粋)》
あおぞらが、妙に乾いて、紫陽花が、あざやか なんで死んだの
揃えられ主人の帰り待っている飛び降りたこと知らぬ革靴
慰めに「勉強など」と人は言う その勉強がしたかったのです
《 いとうせいこう氏推薦 !! 》
「三十一文字が長く細い鎖となって暗闇の底に降りていて、ふと手に取ると歌人が命がけで向こう端につかまっているのがわかるのだ。」 (いとうせいこう)
■歌集『キリンの子 鳥居歌集』概要
[画像3: http://prtimes.jp/i/7006/2089/resize/d7006-2089-191242-3.jpg ]
【書名】キリンの子 鳥居歌集
【著者】鳥居(とりい)
【解説】吉川宏志(よしかわ ひろし)
【仕様】四六判・上製
【ページ数】168ページ
【定価】本体1,600円+税
【ISBN】978-4-04-865633-7
【書店発売日】2016年2月10日(水)
【発行】株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス
【特設サイト】http://amwbooks.asciimw.jp/sp/torii/
《 鳥居の短歌(本書より抜粋)》
目を伏せて空へのびゆくキリンの子 月の光はかあさんのいろ
花柄の籐籠いっぱい詰められたカラフルな薬飲みほした母
ふいに雨止むとき傘は軽やかな風とわたしの容れものとなる
■鳥居(とりい)プロフィール
[画像4: http://prtimes.jp/i/7006/2089/resize/d7006-2089-776886-4.jpg ]
三重県出身。年齢非公表。2歳の時に両親が離婚、小学5年の時には目の前で母に自殺され、その後は養護施設での虐待、ホームレス生活などを体験した女性歌人。義務教育もまともに受けられず、拾った新聞などで文字を覚え、短歌についてもほぼ独学で学んだ。「生きづらいなら、短歌をよもう」と提唱し、その鮮烈な印象を残す短歌は人々の心を揺さぶり、支持を広げ始めている。義務教育を受けられないまま大人になった人たちがいることを表現するために、成人した今もセーラー服を着て活動をしている。
2012年に短歌を作りはじめる。3000以上の応募の中から全国短歌大会に入選。
2013年掌編小説で路上文学賞。
2014年中城ふみ子賞候補作。
2015年に新聞に寄稿した短歌が、インターネット上で取り上げられ多数の「いいね」やリツイートが相次ぎ話題となる。
《 受賞歴 》
2012年 現代歌人協会主催 全国短歌大会 佳作(穂村弘選)
2013年 路上文学賞 大賞受賞
2014年 中城ふみ子賞 候補作
■関連URL
・KADOKAWAオフィシャルサイト http://www.kadokawa.co.jp/
・アスキー・メディアワークス公式サイト http://asciimw.jp/
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