【神保町シアター】日本初のトーキー映画を手掛けた知る人ぞ知る巨匠──映画監督・五所平之助特集 2/24(土)より
PR TIMES / 2024年2月21日 15時15分
抒情派の巨匠── 映画監督・五所平之助
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監督・出演者・テーマなど様々な角度から作品にスポットを当て、古き良き昭和の日本映画をフィルムで上映する、本の街の名画座・神保町シアター。
2月24日(土)からは、戦前から戦後と第一線で活躍し続けた知る人ぞ知る巨匠のフィルモグラフィーを振り返る「抒情派の巨匠──映画監督・五所平之助」特集上映です。
映画監督・五所平之助(ごしょ・へいのすけ)は、小津安二郎と同じ松竹蒲田撮影所の出身で、のちに大女優となる田中絹代の初期作品を数多く手掛け、早くからヒットメーカーとして活躍しました。1931年には日本初のトーキー映画『マダムと女房』の監督を任され、映画史にその名を残すことになります。戦後も文芸ものを中心にメガホンを取り、1953年『煙突の見える場所』でベルリン国際映画祭国際平和賞、1957年『黄色いからす』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受け、その地位を確立しました。
今回は戦後の代表作を中心に、その知られざる名作の数々をご堪能いただきます。その確かな演出で輝く田中絹代、有馬稲子、淡島千景、岡田茉莉子らスター女優たちの名演技にもご注目ください。
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《特集上映》
抒情派の巨匠──
映画監督・五所平之助
2024年2月24日(土) ~ 3月22日(金)
神保町シアター
(千代田区神田神保町1-23 TEL.03-5281-5132)
入場料金=一般1300円、シニア1100円、学生900円
*3月12日(火)は、設備点検のため休館します
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神保町シアター ホームページ
http://jinbocho-theater.jp/
「映画監督・五所平之助」特集上映ページはこちら
https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/gosho.html
同、作品紹介詳細ページはこちら
https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/gosho_list.html#movie01
【上映作品】 ※全作品、監督=五所平之助
マダムと女房
昭和6(1931)年 *国産初の本格的トーキー作品
出演=田中絹代、渡辺篤、伊達里子
わかれ雲
昭和26(1951)年
出演=沢村契恵子、川崎弘子、沼田曜一
鶏はふたゝび鳴く
昭和29(1954)年
出演=佐野周二、南風洋子、伊藤雄之助
かあちゃんと11人の子ども
昭和41(1966)年
出演=左幸子、渥美清、久我美子
花籠の歌
昭和12(1937)年
出演=田中絹代、高峰秀子、佐野周二
わが愛
昭和35(1960)年
出演=有馬稲子、佐分利信、丹阿弥谷津子
白い牙
昭和35(1960)年
出演=牧紀子、佐分利信、轟由起子
雲がちぎれる時
昭和36(1961)年
出演=佐田啓二、有馬稲子、倍賞千恵子
大阪の宿
昭和29(1954)年
出演=佐野周二、乙羽信子、水戸光子
愛と死の谷間
昭和29(1954)年
出演=津島恵子、乙羽信子、芥川比呂志
からたち日記
昭和34(1959)年
出演=高千穂ひづる、田村高廣、伊藤雄之助
愛情の系譜
昭和36(1961)年
出演=岡田茉莉子、乙羽信子、桑野みゆき
煙突の見える場所
昭和28(1953)年
出演=田中絹代、高峰秀子、上原謙
黄色いからす
昭和32(1957)年
出演=淡島千景、伊藤雄之助、設楽幸嗣
100万人の娘たち
昭和38(1963)年
出演=岩下志麻、小畑絹子、吉田輝雄
恐山の女
昭和40(1965)年
出演=吉村実子、川崎敬三、殿山泰司
全16作品
◎上映スケジュール等は、劇場ホームページでご確認ください。
五所平之助(ごしょ・へいのすけ)
1902年、東京・神田生まれ。慶應義塾商工学校を卒業後、1923年に松竹キネマ蒲田撮影所に入社。島津保次郎監督の助監督として修業を積み、25年『南島の春』で監督デビュー。早くから頭角を現し、松竹蒲田の看板だった小市民映画を数多く手掛け、売り出し中の田中絹代とのコンビでヒット作にも恵まれた。31年、日本初の本格的なトーキー作品『マダムと女房』の監督を任され、映画史にもその名を刻んだ。
41年、松竹を退社し、大映を経て、戦後は東宝と契約したが、東宝争議への参加で退社。51年、仲間と共に独立プロ「スタジオ・エイト・プロ」を結成。53年に同プロで製作した『煙突の見える場所』が、ベルリン国際映画祭国際平和賞を受賞。また、56年から映画製作に乗り出した歌舞伎座では、第1作目『或る夜ふたたび』から6作を手掛け、中でも57年の『黄色いからす』はゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞。いずれも市井の人々の日常を描いた地味な作品ながら、その確かな演出は国内外から高く評価された。
68年『女と味噌汁』が最後の劇場公開作品となったが、以後も、人形劇映画『明治はるあき』(68年)、遺作となった記録映画『わが街三島 1977年の証言』(77年)を撮りあげた。66年紫綬褒章、72年勲四等旭日小綬章を受章。81年、79歳で死去。
[画像2: https://prtimes.jp/i/13640/2484/resize/d13640-2484-f7d0ad882e133df67692-1.jpg ]
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