ポールスターの4ドアクーペEV『5』、次世代LiDAR搭載へ…市販は2024年
レスポンス / 2023年2月14日 11時45分
ボルボカーズ傘下のポールスターは2月2日、現在開発を進めている新型EV『ポールスター5』(Polestar5)に、次世代のLiDAR(ライダー)を搭載すると発表した。ポールスター5は、2024年に発売される予定だ。
ポールスターの市販車第1弾は、高性能プラグインハイブリッド(PHEV)クーペの『ポールスター1』だった。第2弾の『ポールスター2』は、ポールスター初のピュアEVで、テスラ『モデル3』などと競合するミッドサイズEVスポーツセダンだ。ポールスターは2024年までに、新型電動3車種を投入する計画だ。3車種のうちの1車種が、ポールスター5。ポールスター5は、コンセプトカーの『プリセプト』の市販バージョンとなり、EVの高性能4ドアGTクーペとなる。
◆ルミナー社が持つ3Dレーザースキャニング技術を進化させて搭載
ポールスター5への次世代LiDARの搭載は、ルミナー社との提携拡大の成果となる。ルミナー社は、自動運転車向けのコアセンシング技術を開発する米国のスタートアップ企業で、パルスレーザー信号を利用して物体を検出するLiDARなどを手がけている。LiDARは、自動運転車に信頼性の高い長距離認知機能を与え、複雑な交通環境や高速走行時にも安全に誘導できるようにする技術として、重要という。
ルミナーの技術は、高性能のLiDARセンサーをベースにしている。数百万パルスのレーザー光を発し、実際の環境を3Dスキャンすることで、物体の位置を正確に検出する。これにより、インターネット接続を必要とせずに、一時的なリアルタイムの地図を作成する。ルミナーの検知技術は、自動運転ソフトウェアとカメラ、レーダー、ステアリング、ブレーキ、バッテリーなどの機能のバックアップシステムと組み合わせて使用される。これらを組み合わせることで、高速道路で安全に自動運転機能を利用することができるようになるという。
ポールスター5に、ルミナー社の次世代LiDARを搭載する。ルミナー社が持つ3Dレーザースキャニング技術を進化させ、ポールスター5に搭載する計画だ。
◆接着アルミ構造による新プラットフォームを採用
ポールスター5には、接着アルミ構造による新プラットフォームが採用される。接着アルミ構造は軽量で剛性が高く、優れた性能と環境上の利点を備えている。この技術は従来、大量生産車で採用するのは困難とされていた。しかし、ポールスターのエンジニアチームは、ボディとプラットフォームの両方を同時開発するという新しい製造プロセスを見出すことにより、この課題を解決したという。
また、新しい素材と技術を導入することにより、ポールスター5のホワイトボディは、同車よりも小さな車よりも軽量と予想されるという。これが、航続や走行性能の向上にも貢献する。他社をリードする安全レベルを維持しながら、新しい接着アルミ構造によるプラットフォームは、開発の迅速化や品質の向上、プラットフォームの剛性アップにも役立つという。
ポールスターは、接着アルミ構造による新プラットフォームを採用することにより、4ドアのポールスター5が既存の2シータースポーツカーやスーパーカーよりも、優れたねじり剛性を実現する、と自負する。新しいプラットフォームを開発することにより、ポールスターはコンセプトカーのプリセプトに忠実な市販モデルを開発することが可能になったという。
◆グーグルの「Android」インフォテインメント
ポールスター5には、グーグルの「Android」を搭載した次世代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を採用する予定だ。これは、ポールスターとグーグルとの緊密なコラボレーションから生まれた。ボルボカーズはグーグルと提携し、アンドロイドを搭載したインフォテイメントシステムに、「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」、「グーグル・マップ(Google Maps)」、「グーグル・プレイ・ストア(Google Play Store)」を組み込んでいる。ボルボカーズとグーグルは、過去数年にわたり、共同開発を進めてきた。
この新しいシステムによって、グーグルのオープンソースのアンドロイドプラットフォーム、「アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS)」を車載化し、グーグル・マップやグーグル・アシスタント、自動車用アプリなどのサービスを、リアルタイムで更新できるようになる、としている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
モテる!? 超カッコいい“流麗ボディ”かつ「運転が楽しくて最高!」 1度は憧れる「2ドアクーペの国産車」3選
くるまのニュース / 2024年5月31日 12時50分
-
日産が長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の下、最新の電動化・知能化技術を公開…人とくるまのテクノロジー展2024
レスポンス / 2024年5月28日 10時30分
-
ブリッツのストラットタワーバーにマツダ『ロードスター』リア用が追加
レスポンス / 2024年5月26日 10時0分
-
マツダ「新型SUV」初公開! 斬新顔の「アラタ」は次期型「CX-5」…じゃない!? 中国で登場の「新モデル」が示すものとは
くるまのニュース / 2024年5月25日 7時40分
-
ホンダ「V型10気筒エンジン」搭載した新型スーパーカー! 正式に「NSX後継車」名乗った「超ロングノーズ」モデルの正体は?
くるまのニュース / 2024年5月24日 12時30分
ランキング
-
1兄・秀吉とは真逆の性格…仲野太賀が大河で演じる豊臣秀長が長生きしたら徳川の世はなかった「歴史のもしも」
プレジデントオンライン / 2024年6月1日 18時15分
-
2診療報酬改定で6月から初診・再診の負担増 医療従事者の賃上げの原資に
産経ニュース / 2024年6月1日 20時15分
-
3今の日本はなぜ円高になりにくいのか…経済アナリスト森永康平氏に聞いた(児玉一希)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月1日 9時26分
-
4古いテレビを捨てたいです。お金をかけず楽に処分するにはどうすればよいでしょうか?【専門家が解説】
オールアバウト / 2024年6月1日 20時15分
-
5山中に違法な繁殖場「悪徳ブリーダー」偽装の手口 問題業者を野放しにするなら法改正も意味ない
東洋経済オンライン / 2024年6月1日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください