レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
レスポンス / 2024年5月3日 10時0分
数多くのレイズユーザーが集結した「2024 RAYS FAN MEETING(レイズ ファン ミーティング)」(4月21日・富士スピードウェイ開催)。ユーザー取材をする中で、ひときわ異彩を放つホイールを発見。話を聞いてみるとUS仕様のTE37だと言うことが判明する。
ホワイトボディのBRZに履かれていたのはTE37SAGA、しかしそのカラーリングにちょっぴり違和感が……。マットブラック? 蛍光ステッカー? いろいろな疑問符が付いたところで早速オーナーにその真相を聞いてみることにした。
このBRZのオーナーは桃華さん、子供の頃からのクルマ好きで高校生の頃に行ったイベントでBRZのスタイリングに惚れ込んで、ついに愛車として迎え入れたという生粋のクルマ好きユーザーだ。
「ずっと憧れていて最初に乗ったスポーツカーがこのBRZでした。今ではなるべく走行距離が伸びないように普段の足クルマとして軽カーを買ったほど大切にしています」
女性オーナーでBRZ、しかも足もとにはTE37SAGAを履きこなすというこだわり派、クルマのカスタムやホイールチョイスへの思いは人一倍だ。
そんなBRZに装着しているTE37SAGAの件を聞いてみた。すると、このホイールはTE37SAGA SL M-SPECであり、US仕様の輸出モデルだということがわかった。どうりで見慣れないカラーリングだと感じたわけだ。しかしマットブラック(pressed black)のカラーリングはカッコ良く、ホワイトボディのBRZにドンピシャ決まっている。BRZ愛が溢れる桃華さん渾身のホイールセレクトがピタリと決まっているのは一見するとすぐに判断できる。
ところで桃華さんとTE37SAGA SL M-SPECとの出会いは偶然だった。桃華さんは日頃からカッコいいBRZやカスタム車両、ホイールなどをインスタグラムでチェックしているのだが、そこで見つけたのがこのホイールだった。
「蛍光色のアクセントがカワイイ」「マットブラックのカラーリングが精悍」
と一目惚れしたのだとか。すぐさまその写真をダンナ様に見せて二人でホイール探しが始まった。しかし、レイズの国内ラインアップには見つからず、方々のサイトを探してついに見つけ出したのがUS仕様だった。
なんとしても欲しくなった桃華さん、しかし北米のどこでオーダーできるのか? 果たして購入して日本に輸送できるか? などなど経験の無いホイールの輸入にとまどう桃華さんとダンナ様。方々に問い合わせたりメールで交渉するのだが、北米でこのモデルを扱っているショップがなかなか見つからない。そこで奥の手として知人のドリフトドライバーを通じて、北米のレーシングチーム経由で取り扱いショップを紹介してもらうことにした。そして晴れてお目当てのホイールを購入できることになる。ここまでに要した時間は半年……、欲しいホイールのためなら時間は惜しまないのだ。
しかもホイール+運賃でそれ相当の金額になったものの、桃華さんは「これに変わるホイールは無い」と購入を決意。しかしオーダーしてから日本に送られてBRZに履くまでにさらに1年8カ月を要したという。思い焦がれたホイールが愛車に装着されたときにはとにかく感慨無量。「ようやくBRZに取り付けて眺めていると、幸せ~と感じました」
BRZに合わせたホイールスペックは18インチ×9.5J IN45、タイヤサイズは245/35R18を組み合わせた。蛍光ステッカーは色あせを考慮して予備をオーダーする念の入れよう。これも、このホイールデザインに心底惚れているのがわかるエピソードのひとつ。
US仕様のTE37SAGA SL M-SPECを履いた桃華さんのBRZ、外装には各所にUSパーツを取り入れているのも見どころ。テールランプはサイドにLEDを仕込んだUSテール、さらにフロントのオレンジマーカーもUS仕様だ。またトランク後部にのSUBARUエンブレムも国内仕様とは異なるUSオリジナルのもの。ホイールから始まり細部まで含めてUS化を徹底した桃華さんのBRZ、北米を走るBRZを再現するのがカスタムテーマとなった。
欲しいデザインのパーツはどんな困難があっても手に入れる、そんな熱意が北米からホイールを個人輸入するまでに発展、そうして完成させた桃華さんのBRZ。US仕様のTS37SAGA SL M-SPECを履きこなす足もとからは強烈なオーラーを放つ。自分のセンスを信じて好きにカスタムする、本来のカスマイズの楽しみ方を実践した桃華さん、その強い思いが愛車に一層の輝きを与えることになった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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