デスメタル界に悲報、エントゥームドのL-G・ペトロフが死去
Rolling Stone Japan / 2021年3月11日 6時45分
スウェーデンのデスメタル・シーンを切り拓いたエントゥームドの元フロントマン、L-G・ペトロフことラース・ヨラン・ペトロフが現地時間7日に亡くなった。享年49歳。昨年、胆管がんと診断されたことを公表していた。
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8日、ペトロフが現在所属するエントゥームドA.D.がFadcebookの投稿でペトロフの訃報を伝えた。昨年のがん公表後、GoFundMeページのメモ欄に、医師はがん細胞を除去できなかったこと、今後は「化学療法でコントロール」する予定であることを記していた。
「俺たちの兄貴でリーダー、ヴォーカリスト、我らが”Chief Rebel Angel”が、昨晩旅立った」と、エントゥームドA.D.はFacebookに投稿。「非常に残念だが、ラース・ヨーラン・ペトロフがこの世を去ったとお伝えしなくてはならない。彼は素晴らしき友で、多くの人の琴線に触れた人物だった(今現在も!!!) 彼は自らの声、音楽、人間性、そして独特の個性で多くの人たちの人生を変えてきた。LGの笑顔は我々の心に永遠に残り続けるだろう。インタビューで、墓標にはどんな言葉を刻みたいか、自分のレガシーは何かと聞かれたとき、彼はこう答えた。『俺は死なない。決して死ぬもんか』。君は死んだわけじゃない。永遠に我々の心の中で生き続けるだろう」
80年代後期に結成されたエントゥームドは、当時アメリカでも人気上昇中だったスカンジナビア・デスメタル・シーンを牽引する存在だった。ニヒリスト名義で一連のデモ音源をリリースした後、1990年に1stアルバム『Left Hand Path』で正式にデビューを飾った(このアルバムは、ローリングストーン誌の歴代メタルアルバムTOP100の82位にランクインした)。
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ペトロフは『Left Hand Path』リリース直後に一時バンドを離れた数年間を除き、その後20年間にわたってエントゥームドのフロントマンを務めた。彼がバンドを離れていた間、エントゥームドは1991年にアルバム『Clandestine』をリリース。その後1993年の『Wolverine Blues』でペトロフがバンドに復帰し、2007年の『Serpent Saints―The Ten Amendments』までの7枚のアルバムでヴォーカルを担当した。
2014年、ペトロフは数人のメンバーとともにエントゥームドを脱退。新たにエントゥームドA.D.というバンドを結成し、3枚のアルバムをリリースした。最近のアルバムは、2019年8月にリリースされた『Bowels of Earth』。またFirespawnや(2015~19年に3枚のアルバムをリリース)Morbid、Comecon、Allegianceなど、複数のバンドでも活躍した。
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