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カテゴリーよりも個を

食品新聞 / 2024年5月17日 10時12分

学生時代に出入りしたジャズ喫茶で、持ち込んだ音源を店主にかけてもらったところ「んー…これはジャズか?」と怪訝な顔をされた。ジャズテイストのアレンジが気に入っていたのだが。

▼ジャズか否か?理系か?文系か?人はとかくカテゴリー分けをしたがる生き物。そして「〇〇なら普通は△△だろう」と、典型的イメージを個々の対象にあてはめる。「代表性ヒューリスティック」と呼ばれるこの思考パターンは迅速な判断を助ける一方、時に判断を誤らせる。

▼「我が社の経営方針を発表します」。聞こえてきたのは、男性の声ですか?女性の声ですか?というACジャパンのCMが話題になった。先日の東京地裁では、男性が大半を占める総合職にのみ社宅制度を認めるのは間接的な男女差別であることが認定された。「総合職=家計を担う男性」という典型的イメージが今も企業の人事の大前提となっている事例だが、同種のシステムは社会の至るところに組み込まれている。

▼性別に限った話ではない。「Z世代はこう考えている」と語るのは、決まって当事者よりも上の世代。カテゴリーよりも個に目を向けたい。

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