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10年愛用したエースパターからチェンジを決意させた、ウワサの三角ネックパター、ここに惚れました

集英社オンライン / 2023年6月30日 18時1分

150ヤードのティーショットも、15㎝のパッティングも同じ1打に変わりなし。パット・イズ・マネー、なんて言葉もあるほど、スコアメイクの鍵を握るのがパターだ。

パターはピン型ひとすじと思っていたけれど

パターが天才的に上手い人っているものだ。
どうしてそんなにひょいひょい入るのかと尋ねると、「なんとなく感覚かな」というセンスタイプと、「自分の歩測と振り幅の関係を体に叩き込むんだよ」というロジックタイプにざっくりと分かれるような気がする。
前者の代表例はなんといっても青木功プロだし、後者はジョーダン・スピース、はたまたタイガーか…。

そしてパット・イップスというのもよく耳にする。

以前通っていたレッスンスクールにHC2のクラチャンの方が来ていたのだが、彼はひたすらパットを習っていた。


「50センチのパットが苦手で苦手で、打つ前から入らない気がするんですよ」
そんなものかと驚いた記憶がある。

で、自分はというと、まあ、ごく普通にパットとは付き合っている。
天才的センスもないけど、イップスでもなく、1ラウンドでの平均パット数は35前後だ。1ホール2パットを目安に頑張ってる。
ただひとつ、こだわりがあるとすれば、パターの形状だ。かれこれ10年近く愛用しているのは、ピン型のスコッティ・キャメロン。なかなかに分不相応なブランドであるが、実はこちら、中古クラブ屋さんでそのルックスに一目惚れした代物。恥ずかしながら、そのときはキャメロンの名も実績も未知であった。

中古なのに値段を見たら5万くらいするからたまげたら、素晴らしいパターブランドであることを、同行者にご教示いただいたしだい。
試打すればなんとも具合がいいし、これも出会い!と一念発起して購入し、ながらく愛用してきたのだ。

私はどうもパターはピン型でないとだめなのだ。
評判やおすすめもあって、マレット型にも何度かトライはしたけれど、振り幅の調整がしづらくて、なんだかんだピン型に戻る。
パターに型なし、ともいうが、セオリーどおりにきちんと打つのがいちばん、ギアに頼る必要なし、と思い込んでいたフシもある。

ながらく愛用しているスコッティ・キャメロンのパター

ところが、である。

「三角ネック、女子プロほんとに使ってるよな」

1〜2年前から話題になりだした、三角ネック。なんだなんだ、ウェアのことか?とここでも無知ぶりを発揮していたのだが、あれよあれよと三角ネックはパター界におけるスターとなり、雑誌やYouTubeでもしばしば取り上げらるようになった。

実際、どうなんだろうか、三角ネックパター……

同じ振り幅なのに距離が違う!

結論からいうと、大変よかった。
驚くほどよかった。
即スタメン入りさせたほどよかった。

なにがよかったって、飛距離が伸びた。
いや、ドライバーじゃないんだからさ、と言わないでほしい。
10メートル、15メートルのロングパットを打つときに、小さなストローク幅で振れれば、それに越したことはないのではなかろうか。

このたび、いろいろリサーチの結果、トライしたのは、スパイダーGTx アイスブルー トラスヒール パター。
三角ネックパターのパイオニアとも言える、「トラス」を送り出したテーラーメードの新作で、マレット型よりさらに大きなヘッドの、いわゆるネオマレット型と呼ばれるタイプだ。

私の場合、これまでのパターだと右足の内側までのテイクバックで打つと、歩測7歩くらいの距離が目安だったのが、このスパイダー、9歩くらいのとこまで伸びる。
なんでだろう、と諸先輩がたに聞いてみると、ミートがよくなったからだろう、とのことだ。

久方ぶりのパターチェンジを決意させたスパイダーGTx アイスブルー トラスヒール パター

正直、最初に構えた時の違和感は半端なかった。

ピン型を愛用してきた己にとっては、存在感たっぷりの眺め。それゆえに、ヘッドに適度な重量感があり、パットストロークが安定するのだろうけど、なんともぎこちない振りになるのはしょうがない。

慣れてくると、ヘッド上のラインにボールを合わせて、スクエアに構えやすい。そうすると左右のブレなく真っ直ぐ打ち出せそうな気がだんだんしてくるから、不思議なものだ

ホームコースの練習グリーンにて、いつものように、まず右足内側までのストロークでパッティング。
すると先述のように、距離が伸びているではないか。まだ慣れてなくて真芯を食ったわけでもないのに。

澄んだ音のするソフトな打感

ルーティン練習どおり、今度は右足外側までテイクバックしてパットしてみる。
歩測12歩分の距離が出た。これまでのパターでは9歩だった振り幅だ。

ピン型と比べると、しっかりと“振りで”はある。でもコンパクトな振り幅で確実に距離が出るのだ。
正直、初めての感覚だった。打感はソフトめで、球がきちんとつかまって転がるイメージ。

音もいい。芯に当たるとチーンと澄んだ音がする。この気持ちよさ、大事なポイントだ。

45度の角度で下向きに入った溝が、フェース全体のトップスピンを向上させ、効率的に順回転を生み出しスムーズな転がりを実現する…とのことだが、確かに転がりのよさは特筆もの

通常のパターのネックは棒状のもので支えているけれど、この三角ネックというのは、面で支えることでヘッドのブレが抑制される、というのが巷間言われているメリットだ。確かに細い棒よりも面で支えた方が安定感は増すのだろうけど、正直ここまでとは思っていなかった。
ミート率があがっている手応えを確かに感じる。

ロングパットを打つときは、しっかり打たなければという意識のあまり、テイクバックがブレたり、ヘッドアップしてダフるというミスがでがちだけど、この日は終始、安定したストロークをすることができた。

不思議なもので、球の転がりや伸びがいい実感があると、1メートルくらいのパットも強気で打てる。それがいい結果にもつながった。

太めのグリップも手に馴染んで、好み

結局、この日のラウンドはトータル31パット。ポテトチップ系のグリーンが大きめのコースだったので、かなりうれしい結果。

そして、今この三角ネックのスパイダーはスタメンパターとして、いい仕事してくれてます。

食わず嫌いはいかん、というのも今回の学び。

写真・文/志沢直子

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