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NASA月探査計画「アルテミス1」日本時間11月14日に打ち上げ実施予定

sorae.jp / 2022年10月15日 17時44分

【▲ ロケット組立棟から射点に向けて運び出されるSLS初号機。現地時間2022年8月16日撮影(Credit: NASA/Ben Smegelsky)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月12日、NASAが主導する月面探査計画「アルテミス」最初のミッション「アルテミス1」に関する情報を更新しました。ケネディ宇宙センター39B射点からのアルテミス1の打ち上げは、早ければ11月14日に実施される予定です。

アルテミス1は、NASAが開発した新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」および新型有人宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」の無人飛行試験にあたります。SLS初号機で打ち上げられ、月周辺を飛行した後のオリオンは、打ち上げから4~6週間ほど後に地球へ帰還する予定です。なお、SLS初号機には日本の「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」など10機の小型探査機も相乗りしています。

アルテミス1の打ち上げは2022年8月下旬から2回延期された後、直近では米国東部夏時間2022年9月27日11時37分(日本時間9月28日0時37分)に実施される予定でした。しかし、ケネディ宇宙センターがある米国フロリダ州にハリケーン「Ian(イアン)」が接近しつつあったことからNASAは打ち上げを見送り、SLS初号機とオリオンをロケット組立棟(VAB)へ退避させていました。

NASAによると、ハリケーン通過後の点検ではアルテミス1の飛行ハードウェアに損傷はないことが確認されており、標準的なメンテナンス作業としてフォーム断熱材やコルクの小規模な損傷の修復、SLSやペイロードなどのバッテリー交換・再充電が行われます。

10月12日にNASAが発表した最新のスケジュールによれば、SLS初号機は早ければ米国東部標準時2022年11月14日0時7分(日本時間同日14時7分)から69分間のウィンドウ内に打ち上げられます。ミッション期間は約25日半で、オリオンは12月9日に地球へ帰還します。NASAはSLS初号機とオリオンを11月4日に射点へ運ぶ予定で準備を進めています。

【▲ アルテミス1ミッションの概要を示した図(Credit: NASA)】

【▲ アルテミス1ミッションの概要を示した図(Credit: NASA)】

また、バックアップとして米国東部標準時2022年11月16日1時4分(日本時間同日15時4分)から2時間、米国東部標準時2022年11月19日1時45分(日本時間同日15時45分)から2時間の打ち上げウィンドウも検討中とのことです。

アルテミス1ミッションに関する新たな情報は、発表があり次第お伝えしていきます。

 

関連:NASA月探査計画「アルテミス1」打ち上げは2022年11月中旬以降の見込み

Source

Image Credit: NASA/Ben Smegelsky NASA - NASA Sets Date for Next Launch Attempt for Artemis I Moon Mission

文/松村武宏

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